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はじめてのロボアド!みずほ証券の「あしたのそなえ」をやってみた1

(写真=PIXTA)

資産運用はやってみたいけどよくわからない、手間暇かかるから結局やっていない……。そんな皆さんでも気軽に運用できる方法があるのをご存じでしょうか。それは、AI(人工知能)を使った運用方法、ロボアドです。ロボアドを利用することで、自身の考え方をもとに、どのように運用を行っていけば良いのか導いてくれます。いったい、どのように使えばいいのでしょうか?

「ロボアド」って?

ロボアドとは、ロボットアドバイザーの略称で、ロボアドバイザーとも呼ばれます。資産運用のアドバイスをAI(人工知能)がしてくれます。これまで資産運用をしたくてもなかなか手が出せなかった人たちでも、手軽に、気軽に運用を行えるように開発されました。

具体的には、どのような投資を行うべきなのか、投資家のリスクに対する考え方を質問により導き出し、そのリスクに応じた資産運用の提案を行ってくれます。現在ではたくさんの金融機関がこのロボアドを導入し、資産運用の提案をパソコンやスマホひとつで簡単にできるようにしています。

ロボアドには2つのタイプがある!

ロボアドには「投資一任型」のおまかせタイプのものと、「投資助言型」のアドバイスタイプの2種類があります。それぞれのタイプについて簡単に説明しましょう。

●投資一任型のおまかせタイプ

「投資一任型」のおまかせタイプは、要は全部おまかせのロボアドです。簡単なアンケートの答えにあわせて商品別の運用比率などを答えてくれますが、投資を始めることを決めたら、後はおまかせ。お金を入金すると自動的に売買(購入、リバランス)をしてくれます。はじめて投資をする人はおまかせタイプからはじめてもいいかもしれませんね。

●投資助言型(提案型・アドバイス型)のアドバイスタイプ

「投資助言型」のアドバイスタイプはアンケートの答えに合わせて運用比率などを答えてくれるところまではおまかせタイプと同じですが、実際の運用ではロボアドのアドバイスを参考に、投資家の皆さんが運用比率や商品を入れ替える作業を行います。たとえば、ロボアドのアドバイスが国内債券が30%の比率だったとしても、10%に減らしてその分国内株式を20%分増やすなどの運用もできます。フレキシブルに変更できるので、少し運用のことがわかるようになってきた人向きだといえるでしょう。

ロボアドにはどんなメリットがあるの

ロボアドについて概要をお伝えしましたが、具体的にロボアドのメリットとはどのようなものでしょうか。

その1.時間の有効活用ができる

どのように運用を行うべきか考える時間がなかった人でも、自身の考え方に合った運用方法をロボアドが提案してくれるため、一から勉強する必要がなく、時間を有効活用できます。

その2.低コストの資産運用、資産管理が期待できる

金融機関の営業担当者が行ってきた提案を機械、AIが代わりに行うため、結果的に低コストの資産運用、資産管理を実現することが期待できます。

資産運用を行ったことがなかった人や、運用開始後にどう見直せば良いかわからない、という人にはロボアドを使った資産運用は向いているといえます。

(写真=PIXTA)

ロボアドにはどんなデメリットがあるの

一方、ロボアドにはデメリットもあります。メリットを知ったら、次に必ずデメリットも確認しておきましょう。

その1.ロボアドは絶対ではない

ロボアドは投資家の皆さんへのアンケートにもとづいて、投資提案を行ってくれますが、これは絶対ではありません。投資趣向が変われば、それにともなって投資対象なども変化しますし、変動商品は100%利益がでるとは限りません。ロボアドの提案を参考にしながら、自分でも資産運用を行ってみるなど、同時進行で運用することが肝心です。

その2.100%利益がでる仕組みではない

AIを活用して、効率的かつ効果的な運用を目指しているのがロボアドですが、将来を正確に予想することは難しいため、リターンを得ることができない可能性もあります。

その3.ロボアドには管理手数料がかかる

投資一任型のロボアドについては、年間、運用残高の0.5~1.5%程度の管理手数料がかかるものもあります。ご自身が運用を始めるロボアドにはどのくらい手数料がかかるのかを確認しておくのがよいかもしれません。

「あしたのそなえ」でできることとは?

それでは、ロボアドを実際に使ってみましょう!ここでは、みずほ証券の資産運用ロボアドバイザーである「あしたのそなえ」を利用して、どのような仕組みなのかを説明していきます。

あしたのそなえは、2017年12月8日から開始したロボアドサービスで、誰でも利用可能な投資助言型(提案型・アドバイス型)のロボアドバイザーです。スマホからもアクセス可能であり、入力する項目は6つのみ。いつでもどこでも気軽に試すことが可能です。

各質問に対して入力を行うと、診断結果ができます。この診断結果では、5段階のリスク許容度に応じた分散投資モデルの参考例や、投資先資産クラスの配分割合、将来における資産変動範囲シミュレーションなどが表示されます。

また、みずほ証券でとり扱つているETF、インデックスファンド、アクティブファンドなどの金融商品が提示(提案)されますので、それらの金融商品を参考に運用を実際にはじめるきっかけとすることができます。

どのような運用が自身に向いているのか知りたい、とりあえず診断を受けてみたい、実際に運用する方法として参考にしたいなど、あしたのそなえは多くの方々にとって便利なサービスです。一度試してみましよう。

実際に「あしたのそなえ」をやってみた!!

それでは実際にどのように行えばよいのか、一つの事例をもとに説明していきましょう。Aさんの例をもとに考えてみましょう。

Aさんは
・職業は会社員、年齢は30代で、年収は700万円程度。これまで投資の経験はなく、これから投資をはじめたいと考えている
・投資の目的は、住宅費用の準備のためでありリスクはあまり取りたくないが、一定のリターンはほしいと考えている(リスクもリターンも中程度)。また、損失がでた場合にはそのまま運用し、特に何もしないタイプ。
・商品の選択は、はじめての投資であるため、1つのファンドにすべてをまとめて運用したい。

それでは診断を開始します。まずは、みずほ証券のホームページから「あしたのそなえ」をクリックし、「投資タイプ診断をはじめる」をクリックします。

クリックすると、「ご利用にあたってのご留意事項」が掲載されていますので、必ず確認したうえで次の画面へ進みます。

次からは、6つの質問から投資家のみなさんの投資タイプ(投資意向やリスク)を診断します。
Q1では年齢を聞かれます。Aさんは30代ですので、30代を選択します。


Q2では投資経験について聞かれます。Aさんは投資の経験がないため、「投資経験なし、これから投資をはじめたい」をクリックします。

Q3では現在の年収を聞かれます。Aさんは年収700万円ですので、「500万円~800万円未満」をクリックします。

Q4では投資の目的を聞かれます。Aさんは住宅購入資金の準備のためであるため、「住宅資金や教育資金を準備するため」をクリックします。

Q5では投資方針が聞かれます。Aさんは「リスクもリターンも中程度」と考えているため「リスクもリターンも中くらいの商品」をクリックします。

最後のQ6では「投資した100万が3ヵ月で70万円になってしまいました。どうしますか?」と聞かれます。Aさんは損失がでた場合にはそのまま運用し、特に何もしないと考えていますので、「このまま運用を続ける」を選択します。

上記6つの質問に回答すると、自身のリスクに対する診断結果がでてきます。Aさんの場合、「やや堅実タイプ」と診断され、リスク回避を中心としつつもリターンを期待しているため、債券を主力としながら株式も組み入れるスタイルが良いと提案されました。

そして、リスクに対する考え方にあった分散投資モデルの参考例が示されます。Aさんの場合では、期待できる収益率の目安が3.9%、リターンの統計的な変動幅は2.6%と比較的変動を抑えながらリターンをとりにいくスタイルが提案されています。

あくまで上記の診断結果は仮定の話になりますが、10年後にどの程度になっているか将来予測も示されており、シミュレーションにより100万円投資したらどうなりそうかを把握できます。ここまで目を通したら、なんとなく運用をどう行えばよいかがわかりました。

次に、自身の投資スタイルを考えていきましょう。「投資スタイルを選択する」をクリックします。クリックすると、以下の3パターンから、自身にあう投資スタイルを選択します。Aさんの場合では、「お任せ派」を選択します。

お任せ派をクリックすると、1つのファンドで分散投資ができる「みずほラップファンド(堅実型コース)」が提示されました。このファンドを選択することにより、日々いろいろと考えることなしに運用を行ってくれます。こうして自身の考え方、資産運用スタイルにあう投資商品を探すことができました。

いろいろ悩むならまずは「あしたのそなえ」を使ってみよう

このように、ロボアドバイザーを活用することでものの数分で皆さんにあった資産運用スタイルを知ることができます。一から資産運用を勉強している時間のない方、あれやこれやよりも即実践で資産運用を行いたい方は、まずはロボアドバイザー「したのそなえ」を使ってみましょう。老後資産形成などお金の面での不安な要素を取り除いてくれる強い味方となってくれるかもしれません。

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