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新興国は徐々に最悪期を脱する動きも 中国・ブラジル・インドほか

新興国は徐々に最悪期を脱する動きも 中国・ブラジル・インドほか-画像
(写真=PIXTA)

 中国は国家の最高権力機関および立法機関にあたる全人代(全国人民代表大会)で構造改革を進めつつも、インフラ投資など財政面から下支えを図っています。人民元の下落傾向が弱まっている中で、預金準備率を引き下げるなど、リフレ政策が実施されるでしょう。リフレ政策とは、不況で生産活動が活発でなくなった時、インフレにならないようにしながら金利を引き下げたり、財政支出を高めたりして、景気を刺激、景気回復をめざす政策です。

 中国の景気刺激策や、産油国の生産調整に対する期待が高まったことから、商品市況は反発しています。こうした動きが続けば、資源国の景気悪化に歯止めがかかるかもしれません。ブラジルでは、汚職捜査が進み、政権交代に対する期待が一部で高くなっています。政治的な混乱は景気低迷の要因でもあったため、混乱が解消に向かうかどうか注目されています。インドは経済改革が進んで政策に対する信認が向上し、景気の持ち直しが見込まれます。豪州は消費を中心に緩やかな景気拡大が続く見込みです。

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