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ジブリが放映されると株価が動く? ジブリ世代の株式投資術

ジブリを連想させる館

 「ジブリ世代」というものをご存じでしょうか。子どもの頃、1988年上映の「となりのトトロ」を見て、猫バスで遊び、その後ジブリのアニメ作品を見ながら成長した世代で、2016年時点で30代前半から半ばくらいでしょうか。この世代は、大人になってからも宮崎駿監督作品を見て、子供にトトロのDVDを見せたり、トトロのぬいぐるみを与えたり、家族でジブリ博物館に行ったりと“ジブリを支える”世代ともいえます。

 そういったジブリ世代は30代になり、将来のために株式投資を始める年代になっています。

ジブリの呪い、ジブリの法則

 2012~2013年頃にツイッターなどでさんざんつぶやかれていたのが「ジブリの呪い」「ジブリの法則」といった株式投資のアノマリー(理論や法則からみると異常な、説明のできない事象のこと)でした。『金曜ロードSHOW!』でジブリのアニメが放映されると、その夜の為替市場は荒れて、翌営業日の日本株も大荒れになるというものです。

 過去、ジブリ映画は数年に1本のペースで新作が公開されていました。スタジオジブリ作品の放映権は日本テレビが独占的に有しているので、最新作の公開時期が近づくとマーケティングを兼ねて過去の作品を放送するのが恒例となっています。放映枠は、日テレの昔からの映画放映枠である『金曜ロードSHOW!(2012年3月までは金曜ロードショー)』で放映されることがほとんどです。

 2012〜2013年頃にはジブリ世代はすっかり大人になっており、自分たちの子供にジブリアニメを見せるようになっています。「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」「借りぐらしのアリエッティ」「風立ちぬ」といった大ヒットアニメが登場したのもこの頃でした。

 以下にジブリ作品の放映日と翌営業日の株価の関係を表にまとめましたが、これを見ると特に2013年は株価が200円以上動くことがあったようです。そのため、この呪いがつぶやかれるようになったと思われます。

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