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ダブルボトム、逆三尊に注目! 春は株が高くなるって本当?

大きく急落した2月の相場から方向性がみえにくかった3月。日本株は「ダブルボトム」「逆三尊」といった特徴的な底値形成のパターンを作りつつあります。春は株高になるといわれていますが、過去のデータからその傾向を検証してみます。

日本株に春はやってくるか? 底値を形成できるかがカギ 3月の<中村克彦のテクニカルコラム>

今、気になる相場の話題をみずほ証券の中村克彦さんにわかりやすく解説してもらうこのコラム。
大きく急落した2月の相場から方向性がみえにくかった3月。日本株は「ダブルボトム」「逆三尊」といった特徴的な底値形成のパターンを作りつつあります。春は株高になるといわれていますが、はたして本当なのでしょうか? 実際に過去のデータからその傾向を検証してみましょう。

底値形成パターン~「値動き」と「商い」の双方をみる

―― 長く続いていた上昇トレンドが崩れかけて、ここからの投資はどうしても慎重になってしまいますね。方向性を知る手がかりとなる注目ポイントを教えてください!

株価が下がりきって、底値を形成したかどうかを見極めるためのサインとして「ダブルボトム」と「逆三尊」をご紹介しましょう。

下の図は、代表的な底値形成パターンを示しています。

通常、ダブルボトムは安値(AとC)がほぼ同水準で下げ止まり、売買代金が縮小すれば売り一巡のサインとみなします。

一方、逆三尊型ボトムの特徴は以下の3つです。
① 1番底(安値A)で最も商いが増加する
② 2番底(安値C)は安値Aを若干下回るものの、商いが縮小する
③ 3番底(安値E)は安値Cに対し切り上がり、商いがさらに縮小する

そして、戻り高値Fがネックライン(BやD)を上回りながら商いが増加すれば、相場上昇の反転サインとみなします

―― ついついチャートの形だけで判断しちゃいそうになりますが、出来高もチェックすることが大切なんですね。

商い縮小~売り一巡を示唆か

それでは直近の日経平均株価のチャートをみてみましょう。

―― 先ほどみた底値形成パターンのA~Cの形に似ていますね。

現在は再び調整色を強めていて、長期投資家の買いコストとされる200日線をCの時点で下回ったことから、一段の需給悪化も懸念されつつあります。

―― 200日線で踏みとどまれなければ、下へ向かってしまう可能性も十分ありそうですが…

2月の急落時に比べると、3月は商いが縮小しています。3月5日の日経平均株価はAの安値を更新したものの、東証1部売買代金は2兆円台にとどまりました。底値形成パターンにあてはめると、足元は安値Cから戻り高値を探っている過程と思われます。ここからの下値は限定的との見方もあり、過度な悲観見通しは控えておきたいところです。

4月は“17年連続”買い越している海外勢

別の側面から今後の日本株の転換ポイントをみてみましょう。

2001年以降、海外勢が4月に日本株を17年連続で買い越しています。過去のデータからみると、4月に買い越している回数がとびぬけています。

―― 本当ですね。4月に買い越して、8月や9月に売り越していることが多いですね。

2018年に入り、海外勢は大きく売り越しているものの、今後は国内企業の決算発表に先駆けて、日本株の見直し買いへ転じることもありそうです。

4月の海外勢の買いが日本株を押し上げ、底値形成パターンのネックライン(22389円)を上回れば、相場上昇の反転サインとなり、「春の株高」へつながるかもしれません。


フォーメーション分析(ふぉーめーしょんぶんせき)
代表的な株価パターンとして「ダブル型」や「三尊型(トリプル)」があげられる。ポイントは、相場の転換点となるネックラインを早めに見極めること。さらに株価の動きだけでなく、売買代金の増減も重要なサイン。特徴として、1番底で最も増加し、2番底や3番底では減少、そしてネックラインを上回るところで再び増加する。「ネックライン超え」と「商い増加」が揃えば、相場上昇の反転サインとみなす。

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