現在、日本の個人消費は停滞しており、消費マインドを上げていくのはなかなかの工夫が必要でしょう。どうすれば日本の個人消費は拡大していくのでしょうか。
個人の消費マインドを上げる秘策となるかもしれない、2つの「金曜日」にちなんだ取り組みをご紹介します。
赤字も黒字に変わる? ブラックフライデー
米国の祝日、サンクスギビングデー(感謝祭)は11月の第4木曜日です。この翌日の金曜日、それが年末商戦の火蓋を切る「ブラックフライデー」なのです。
「ブラック」フライデーの由来には諸説あるようですが、現在のような大規模セールが行われる意味でのブラックフライデーという呼称は、小売店が大型セールを行うことで赤字の店舗でも黒字(ブラック)になるほどの売り上げをあげるということにちなんで広まったようです。
ブラックフライデーに向けて米国では1ヵ月以上も前から多くの小売店が準備を始めています。
また、オンラインショッピングでは、ブラックフライデーに続いてサンクスギビングデーの翌週月曜日、サイバーマンデーからショッピング商戦がスタートし、ブラックフライデーとあわせて小売店にとってはかきいれ時となります。
そして、小売店にとって黒字化が期待されるこのブラックフライデーがいよいよ日本でもスタートするようです。
大手スーパーのイオンがブラックフライデーのセールを行うことが報じられました。
これまでは、米国系小売店など一部小売店で数年前からブラックフライデーのキャンペーンを実施していましたが、いよいよ本格スタートとなる兆しが見えてきました。
果たしてブラックフライデーの名前の通り日本でも小売業の収支は黒字になるのでしょうか。そして、年末商戦に向けた日本人の買い物意欲の導火線に火をつけることができるでしょうか。
セールも楽しみですが、こうした海外の慣習が、ハロウィンなどのように今後日本に根付くかどうかも気になるところです。