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「7」の年は荒れる? 2017年の株価の上昇余地に慎重な見方も

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(写真=PIXTA)

~2017年の日本株~ 荒れる7年? 52週線+20%に注目

7の年は荒れる「アンラッキー7」というジンクスがあります。

下図をみると、1987年のブラックマンデー、97年のアジア通貨危機、2007年の米サブプライム問題が続いています。

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2017年はどうでしょうか。

米金利上昇のあおりを受ける新興国や政治不安のある欧州圏に比べ、日本株は円安メリットの享受や日銀の買い支え等から堅調に推移しそうです。

1985年以降の日経平均株価を振り返ると、長期投資家の売買コストとされる52週線からのかい離が▲20%水準で下げ渋り、+20%水準で上げ一服となる傾向がみられます。

2016年2月は原油安にともなう海外勢の売りで押されましたが、年金や日銀の買い支えにより52週線▲20%水準で下げ渋りました。

一方、2016年11月以降は米国株高を背景に海外勢も買い越し姿勢を鮮明にしていますが、日経平均株価は52週線+20%に近づいています。

日本株の上昇要因となっている円安に関して、日銀短観(2016年12月調査)では大企業・製造業の想定為替レートが約105円としています。ただ、2017年の米利上げ見通しは3回へ引き上げられたものの、足元では円安の流れは一服しています。海外情勢や為替動向に目配せしながら、日本株の押し目買いのタイミングを計ることがポイントとなりそうです。

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