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東大卒アイドル桜 雪と学ぶ! 投資レッスン 第2回

東京大学出身でありながら、地下アイドルグループ「仮面女子」のメンバーとして活躍する桜 雪さん。常に新たな学びを求め続ける彼女の最近の関心ごとは“経済”と“投資”なのだとか。
生活と密接に関係しているはずなのに、いざ学ぼうとするとハードルが高い印象のある「お金」について、桜 雪さんと一緒に学んでいきます。

【プロフィール】
桜 雪(さくら・ゆき)
1992年、三重県生まれ。東京大学文学部(心理学専修)卒業。アイドルユニット「仮面女子」のメンバー。著書に「地下アイドルが1年で東大生になれた! 合格する技術」。
仮面女子オフィシャルサイト:http://www.alice-project.biz/kamenjoshi/jp

講師はこの人!
みずほ証券 投資情報部 副部長
チーフFXストラテジスト 鈴木健吾(すずき・けんご)

株式投資の魅力は3つ!


前回は投資とは?を中心に教えていただきましたが、今回は「株式投資」について聞いていければと思います。投資といえば「株」を思い浮かべますが、そもそも「株」とは何なのでしょうか?


「株」とは、正式には「株式」のことです。企業がビジネスをしていくうえで、商品開発を行ったり、設備を整えたりするためには多くの資金が必要となります。その資金を個人や企業から提供してもらうために企業が発行するものが株式です。株式とは会社そのものであり、株式を買うことはその会社の一部を所有することを意味します。株式を取得した個人や企業は「株主」と呼ばれ、投資先企業のビジネスが成長して利益につながれば、見返りとして配当金を受け取ることができます。


企業が成長していくために必要な資金を、株式を発行することにより集めているということですね!
「株式投資」にはどのような魅力があるのでしょうか?


株式投資の魅力は、「値上がり益(キャピタルゲイン)」「配当金(インカムゲイン)」「株主優待」の3つ。
「値上がり益」とは、売買によって得られる利益のことをいいます。企業の業績はもちろん、国内外の景気・金利・為替といった経済の動向や政治の動向、投資家の売買動向などによって株式の価格(株価)は変動します。購入時よりも株価が値上がりした状態で売却できれば、その差額が利益になるのです。
「配当金」と「株主優待」は、いずれも企業の利益を株主に還元するための仕組みです。「配当金」とは、企業が利益をだした際に、株主に分配されるお金のこと。「株主優待」とは、株主に提供される自社製品や各種の優待サービスなどを指します。
「株主優待」はその企業に関連するものが多いです。
例えば、航空会社であれば運賃の割引券、飲食チェーンであれば食事券といったようなものになります。


株主優待を探してみるのも楽しそうですね!
株式は保有していても、売却しても利益を得られる可能性があるなんて!
でも、それ相応のリスクがあるんですよね……?


もちろんあります。前回も触れたように、株式投資は企業の業績や国内外の政治・経済状況の影響を受けやすく、株価の変動が大きいのが特徴です。株価が値下がりすると、投資元本を割り込む可能性があります。企業の業績が悪い場合は、配当金が減ったり、株主優待がなくなったりすることも。また、投資した企業が破たんする可能性もゼロではありません。国債などほかの投資対象と比べて、リスクは高めの商品といえるでしょう。

日経平均株価は相場動向を測るものさし


よくニュースで「日経平均株価」という言葉を耳にします。株式市場の相場動向を示す数字だというのはわかるのですが、具体的にどういったものなのかピンときていません。


日経平均株価とは、東京証券取引所第一部に上場している225社の株価をもとに算出した株価指数です。1949年に東京証券取引所が再開後に算出を開始した指数で、その後、日本経済新聞社が算出と公表を引き継ぎました。日本の株式市場の代表的な指数の1つとして、ニュースや新聞で日々取り上げられています。


日本経済新聞社が算出するから「日経」という文字がつくんだ!ちなみに、取引所といえば「東京証券取引所」をよく耳にしますが、「東京証券取引所」以外にも取引所というのはあるのでしょうか?


証券取引所とは、その名の通り「株式などの有価証券を売買する場」のこと。取引所によって扱っている商品や銘柄はさまざまです。世界中に取引所は数多くありますが、各取引所の強みを生かし統合するところが増えています。
日本には、①日本取引所グループ[東京証券取引所(東証)、大阪取引所(大取)]、②名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、④札幌証券取引所(札証)があります。なかでも、日本取引所グループは世界でもトップ10に入る規模を誇ります。

さらに、各取引所には「市場」というものがあります。東証でいうと、日本をけん引する大企業・中堅企業の株式が売買される「市場第一部」と「市場第ニ部」、市場第一部へのステップアップを目指す、ベンチャーなどの成長企業向け市場の「マザーズ」、多様な業態・成長段階の企業向け市場の「JASDAQ」があります。プロ野球に例えると、市場第一部が1軍、市場第二部が2軍で、マザーズやJASDAQに登録されている企業が育成枠の選手といったイメージでしょうか。
取引所で株式が売買されるようになることを「上場」といいますが、市場によって上場するための基準が異なり、特に東京証券取引所・市場第一部(東証一部)は厳しいことで知られています。
また、プロ投資家向け専用の「TOKYO PRO Market」といった市場も東証にはあります。


東証一部に上場するということはとても名誉なことなんですね。日経平均株価を構成する225社は東証一部の企業が多いのでしょうか?


225社はすべて東証一部の企業です。東証一部に上場する約3,600銘柄のなかで、売買代金が大きい、つまり市場の流動性が高い企業がさまざまな業種からバランスに考慮して選定されています。採用銘柄は定期的に見直されており、原則として毎年1回、銘柄の入れ替えが実施されます。
225社の内訳をみると、みなさんがご存知の企業が多いのではないでしょうか?

伸びる銘柄は身近なところにある!


上場している銘柄から利益につながりそうな銘柄を買えばいいということは理解できました。でも、実際に利益が出る銘柄をみつけるのはとても難しいような……。中学生のときに、授業の一環で業績が伸びそうな銘柄を選び、株価の動きをウォッチした経験があります。そのときは夏前だったこともあり、ビール会社を選んだのですが、あまり値上がりしませんでした。業績が伸びる企業を探すコツはあるのでしょうか。


投資する先の企業を選ぶ基準や材料はたくさんあり、どれに注目するかは人それぞれです。たとえば、倒産リスクが少ない企業に安心して投資したいのであれば、財務内容が良好かどうかが判断材料になりえます。企業の将来性に着目して投資するのであれば、今後の企業の稼ぐ力を見越して、企業のビジョンなど力を入れている分野をみて判断するのもよいでしょう。
銘柄を探すうえで一番重要となるのが、常にアンテナを張っておくこと。インターネットが発達したおかげで情報を手に入れやすくなっていますし、株式市場のニュースを報じる専門紙(業界紙)や各証券会社が発行している分析レポートなどもあります。新しい情報に対して興味を持っておくことが大切です。


アンテナを張っていれば有望銘柄をみつけられるわけですね。


数年前、とあるゲーム会社の株価が、スマ―トフォン用ゲームの大ヒットを受けて急上昇しました。スマートフォンの普及によって課金収入が増え、業績が拡大したことに投資家が反応したのです。
もし、株価が上がる前からゲームをやっていたのであれば、千載一遇のチャンスだったと思います。ゲームそのものの魅力はもちろん、プレーヤー数の増加にともなう盛り上がりを肌で感じられたはずです。生活のなかで気づいたものや、感じたことを見極めたうえで投資につなげることができれば、株価が上がる銘柄をみつけられるかもしれません。
また、応援したい企業という視点から探してみるのも良いと思います。


身近な企業、応援したい企業ですね! そう考えると株式投資も身近に感じることができるかも知れませんね!

ファンの質問に回答!


ここからは、ファンのみなさんから募集した質問です!
さきほど、市場と上場についての話がありましたが、企業が株式市場に上場するメリットを教えてください。


企業が株式市場に上場するメリットは大きく2つあります。そのひとつが「資金調達」です。上場する際、企業は新たに株式を発行し、証券会社を介して投資家に販売されます。冒頭でも触れましたが、企業が株式を発行する目的は、商品開発や設備投資のための資金を集めること。上場することでこれまでの銀行借り入れ中心の資金調達(間接金融といいます)のほか、株式等の発行による資金調達(直接金融といいます)を行うことができます。これにより資金調達の選択肢が格段に広がります。

もうひとつのメリットが「企業の信用力向上」です。前述したように、企業が上場するためには、特定の基準をクリアしなければなりません。審査基準が国内で最も厳しいとされる東証一部の場合、「株主数が2,200人以上(上場時見込み)」「時価総額が250億円以上(上場時見込み)」「連結純資産の額が10億円以上」といった条件が設定されています。加えて、上場後も財務状況や事業情報の開示、さらには健全な経営の実現が必要となります。つまり、上場するということはこれらの責任を果たすことであり、社会や金融機関に対する信用の向上につながるのです。知名度や信用度が上がることによってビジネスが広がったり、優秀な人材が集まったりする可能性もあります。


デメリットはあるのでしょうか? 株主総会などで経営に口をはさまれたりして、経営の自由度が下がるイメージがあります。


おっしゃるように、企業経営者やオーナーが思い通りに経営しづらくなるのはデメリットのひとつです。企業が上場すると、不特定多数の株主が誕生します。株主は経営に対して意見を述べる権利を持っており、直接的な利益になりにくい事業や長期的な成長を見込んだ先行投資などに対して、圧力をかける場合があります。また、市場で株式が自由に売買されるため、常に買収されるリスクも。ほかにも、上場の準備や維持に莫大な費用がかかるなどのデメリットがあります。


たしかに、上場の準備にお金も時間もたくさんかかりそう!
もうひとつ、質問です。たまに「インサイダー取引で逮捕」といったニュースがありますが、「インサイダー取引」とは何なのでしょうか?


「インサイダー取引」とは、会社関係者が、株価の変動にかかわる未公表の重要な事実を知りながら、公表前にその情報を使って株式などの売買を行い、不当に利益を上げること。同様に、会社の関係者から重要事実を教えてもらった人や、うっかり重要事実を聞いてしまった人もその事実が公表されるまで売買できません。


うっかり聞いちゃった場合もダメなんですね。気をつけなきゃ!
今回はここまで! 次回は「為替」についてです。ありがとうございました!

みずほ証券 投資情報部 副部長
チーフFXストラテジスト 鈴木健吾(すずき・けんご)
【保有資格】
日本証券アナリスト協会 検定会員(CMA)
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)
公認金融監査人(CFSA)
ファイナンシャルプランナー(AFP)
経営学修士
【略歴】
証券会社や銀行で外貨の資金繰りや送受金、デリバティブの組成や管理などさまざまな為替関連業務に従事。特に為替ディーラーとして10年近い経験を持つ。2012年より現職。
【メディア出演(TV&新聞)】
東京MXテレビ(地デジ092ch)「ストックボイス」(隔週火曜日)、日経CNBC(スカパー251ch)「前場NOW」(隔週木曜日)、TV東京(地デジ7ch)「モーニングビジネスサテライト」、BS-JAPAN「モーニングプラス」、CS-TBS「ニュースバード」などへの出演のほか、各種新聞やロイター、ブルームバーグ、クイックなどへのコメント多数。

桜 雪さん直筆サイン入り『仮面』とCDをプレゼント!

今回、ご出演いただいた桜 雪さんから読者のみなさまへ特別にプレゼントのお知らせです。秋葉原で“最強の地下アイドル”として活躍している「仮面女子」の必須アイテムである『仮面』に桜 雪さん直筆のサインが入った“スペシャル仮面”と最新シングル「仮面大陸〜ペルソニア〜/ISUMI〜四季彩の街で〜」が収録されたCDのセットを抽選で5名さまにプレゼント!

ご応募の際は以下のフォーマットに必要事項をご記入のうえ、お金のキャンパス編集部までメールにてお送りください。
なお、当選者の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。

読者PRESENT

桜 雪さん直筆サイン入り仮面&CD

【ご記入いただきたい事項】

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③氏名 ④電話番号
⑤ひとこと(任意)

締切

2018年5月20日

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その場合は、必要事項をご記入のうえ次の宛先までお送りください。

宛先
お金のキャンパス編集部
pur_in_money-campus@mizuho-sc.com

「桜 雪さんサイン入り仮面&CD」プレゼントにかかるご留意事項

「桜 雪さんサイン入り仮面&CD」のプレゼント(抽選)は、お金のキャンパスのスポンサーであるみずほ証券株式会社(以下、みずほ証券)が行います。みずほ証券は「桜 雪さんサイン入り仮面&CD」のプレゼントの応募にあたり登録された個人情報を、「桜 雪さんサイン入り仮面&CD」の発送およびダイレクトメールの発送等、金融商品やサービス等に関する各種ご提案やご案内のために利用します。詳細は、みずほ証券「お客さまの個人情報の取り扱いに係る利用目的」にてご確認ください。

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