木々が青々と茂り、待ちに待った行楽シーズンがやって来ました。この季節を心待ちにしていた人も多いのでは? しかし、交通費や施設入場券、食事代にお土産代……と、何かとお金がかかるのも事実です。そこで今回は、企業の工場見学や公共施設など、無料でも十分に楽しめる全国の施設をピックアップ! 前編では子どもと一緒に楽しむことができる0円スポットをご紹介します。
工場には発見がいっぱい! 親子で勉強しながら楽しもう!
ものづくりの魅力を知ることができる工場見学。会社や商品を身近に感じてもらうなど企業側にとってもメリットがあるため、自社の生産工場を一般に無料で公開している施設は意外と多いもの。日本の最先端のものづくりの工程を間近で見学できるなど、学びや発見も多く、子どものみならず、親子3世代で楽しめます。
例えば、菓子メーカーで知られる江崎グリコの「グリコピア千葉」。ここはアイスの製造工程を見学できる工場で、完成した「セブンティーンアイス」と「パピコ」、2種類のアイスが包装されていく様子をガラス越しに見学することができます。また、エアシャワーを浴びてホコリやゴミを取り、作業員さながら工場内に入る前に行う衛生面での取り組みなども体験。工場で作られたばかりの、出荷前の「パピコ」を試食することもできます。
木のぬくもりに癒される、世界的建築家デザインの図書館
今、各地で公共図書館が進化しています。富山市内にある総合ビル「TOYAMAキラリ」内の富山市立図書館本館もその一つ。「TOYAMAキラリ」は、地上10階、地下1階建ての再開発複合ビルで、建築デザインは新国立競技場の設計も手掛ける世界的建築家の隈研吾氏。富山県産の木材を多く使用したルーバー(羽板)が特徴的で、2階から6階までがダイナミックな吹き抜けになっている開放的な構造。太陽光が木漏れ日のように差し込む、癒しの空間が広がります。
3階から5階までが市立図書館。一般図書や児童図書約45万冊の蔵書を誇り、ファッション誌やビジネス誌、専門誌など約500タイトルの雑誌がそろっています。富山市はガラスの街として知られることもあり、書店でもあまり見かけない、国内外のガラス工芸関係資料が700冊以上そろっています。ビル内には、ガラス美術館やカフェ、ショップが併設されており、一日ここで過ごす人も。休日はゆっくり過ごしたい人にオススメの施設です。
自然の中で、思いっきり親子の触れ合いを楽しもう!
子どもを自然のなかで遊ばせたいけれど、海や山はハードルが高い……と感じているのなら、公共の自然公園はいかがでしょうか。例えば、品川区と目黒区にまたがる林試の森公園。もともとは林業試験場だったこの公園は100年以上の歴史があり、ケヤキやクスノキ、ポプラなどの巨木も数多く、ほかの公園ではあまり見かけない国内外の樹木や野草も観察することができます。また、オオルリやキビタキ、カワセミなど都心では珍しい鳥も見かけることができ、都会のど真ん中ということを忘れてしまうほど。
林試の森公園
(写真=公益財団法人東京都公園協会)
小学校低学年までが遊べる「冒険広場」には、ターザンロープがあり、わんぱくな子どもたちで賑わっています。幼児向けの遊具コーナーもあるので、小さい子どもがいても安心です。真夏はジャブジャブ池が人気。滝石からは3つのノズルから放水され、親子で水遊びが楽しめるよう作られています。(利用期間は7月から8月)
後編では、大人も夢中になる0円施設をご紹介します。
まだまだある! 子どもと一緒に楽しめる0円スポット
施設名 | 主な内容 |
ほんだし®」や「味の素®」「CookDo ®」の製造工程などを見学。「味の素®」の瓶封入体験も楽しい。 |
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マヨテラス(東京都) | キユーピー マヨネーズの歴史やおいしさの秘密を楽しく学べる。 |
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先端のエコロジー技術が体験できる施設。手や体を動かして体感するハンズオンの展示や、実験を通して学べるエコな家事の体験などができる。 |
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地震・消火・煙からの避難・救急などの防災体験ツアーを、インストラクターが案内をしてくれる。 また、夜間の発災を想定した各種災害体験を毎週金曜日に2回行っている。 |
岐阜市立中央図書館、ギャラリー、ホール、貸室などを有する複合施設。図書館には人工藤のソファなどもあり、靴を脱いで読書ができる。 |
日経BPコンサルティング 金融コンテンツLab.
吉田明乎
日経BPコンサルティング「金融コンテンツLab.」(https://consult.nikkeibp.co.jp/financial-contents-lab/)は、難しくなりがちなお金の話題を、わかりやすいコンテンツに仕上げることをテーマとして取材・情報発信にあたっている制作研究機関。月刊誌『日経マネー』編集部の在籍経験の長いベテランスタッフが中心となり、マネー系コンテンツを提供している。