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いろいろある仮想通貨・暗号通貨の種類とは

bitcoin

 世間では「仮想通貨=ビットコイン」とイメージされているようですが、実際にはビットコイン以外にも多くの仮想通貨が存在しています。ビットコインとその他の注目度の高い仮想通貨についておさえておきましょう。

仮想通貨の代表「ビットコイン」

 ビットコインは銀行などの仲介者を通さずに利用者同士が直接取引するため、非常に低い手数料で資金の移動ができるという特徴があります。

 ブロックチェーン(過去すべての取引記録を記載した台帳のようなもの)という技術を使うことで、利用者同士が不正を監視できる仕組みとなっており、信頼度の高い取引が可能です。ブロックチェーンは多数の参加者が元帳を分散して管理する仕組みなので、その情報が喪失する可能性は極めて低いといわれています。

 ビットコインの始まりは2008年、暗号理論のメーリングリストに中本哲史(ナカモトサトシ)を名乗る謎の人物が『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』(ビットコイン:P2P 電子マネーシステム)という論文を投稿したことがきっかけです。この論文に多くの研究者が賛同し、プログラミングを進めた結果、2009年にビットコインが初めて発行されました。

 ビットコインを利用する際には「ウォレット」という財布を持つ必要がありますが、世界でビットコイン・ウォレットのユーザー数は2014年の740万から、2015年には1,276万と急激に増加しています。また、ビットコインを扱うATMも2016年6月現在で700弱にまで増えており、少しずつ身近な存在になりつつあります。

 しかし、日本でビットコインのATMを見かけることはほぼありません。その一因は、「日本円」が信頼性の高い通貨であることでしょう。ギリシャなど財政難の国では、ビットコインの人気が高くATMの数も増えています。ギリシャは金融危機の際、国民の銀行預金の出金を規制して混乱が生じましたが、ビットコインの引き出しは現金との両替にあたるため、出金規制の対象とならず自由に預金を引き出すことができたためです。

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