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「投資はどんな時代にも対応できる術 すぐにでも始めたほうがいい」さおだけ屋はなぜ潰れないのか?作者山田真哉さん

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の作者・山田真哉さん。公認会計士&税理士としてもご活躍中ですが、投資家としての顔もお持ちです。過去にはFXで5,000万円の大きな損をなさった山田さんより、今後投資を始める人に心構えをお聞きしました。

投資はいくらからスタートしたらよいのか

――はじめて投資をしようと考えたら、まず、どのくらいの金額を用意するのが妥当なのでしょうか。

はじめて投資をしようと思ったら、まず、“飲み会何回分だったらOKか?”というとらえ方をすれば良いと思います。例えば、一度の飲み会が5,000円くらいかかったとします。10回は飲みに行くのを我慢できると思ったら5万円から始めればいいし、週1回我慢できるのであれば、5,000円×50週で25万円を投資できる。これらはあくまで、投資したお金がゼロになる可能性があるという前提ですね。FXとか、今だったら仮想通貨とかですかね。

ゼロになっても良いとは思えない投資、例えば、株式投資や投資信託に関しては、逆にゼロになることは難しいので、“いくらか減ってもいいかな”という気持ちで臨んでください。だいたい、プラスマイナス10%くらいになるのはよくある話なので、ということは、例えば、50万円を投資して、5万ぐらいは減ってしまう可能性があるということ。まあ、飲み会10回分くらい損してもいいやと思えるかどうか、そういった計算のなかで、自分が投資しても良いと思える金額を考えるといいでしょう。

投資の勉強で何が大事かといえば、どんな種類があるかを知ることだと思うのです。これまで何の投資もしていなかった人で、結局、“不動産投資は儲かるらしい”“シェアハウスが流行っているらしい”と希薄な根拠で投資すると失敗します。投資には色々な種類があるということを学べば、逆に“なぜシェアハウスを選ぶのか?”という観点になります。

勉強していれば、ワンルームがいいのでは? 中古物件だっていいのでは?という選択肢が生まれますよね。もちろん、はじめての投資は怖いから、なかなか手が出せないという人もいます。そういう方はまず、シミュレーションをやってみればいい。みずほ証券さんも用意されていますよね。

NISAやiDeCoは活用すべき?

――NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)など、政府が投資を後押しするような制度が登場していますが、これらの制度は使ったほうが良いのでしょうか。

使わないほうがおかしいとさえ思いますよ。お金を貯めるのが苦手な人の多くは、往々にして、こういった国の制度や税制を知らないから損をしている。助成金や補助金などをきちんと活用しきっている人はそれほど多くないですよね。そういった情報はWEB上に展開されている金融情報や、「週刊マネーランド」みたいなラジオ番組で入手できます。

今は、それこそ情報なんて無限に存在する時代です。本や雑誌も良いですが、一番手っ取り早く確実なのが、人に聞くことです。詳しい人に聞くなり、リアルの証券会社で口座を開いてみるのが有効ですね。ネット上では情報が錯綜しているといいますか、検索していると古い情報も出てきたりします。難しい話を理解するのは、ネット上の文章を読み込むより、動画でみたり、実際に話を聞いたほうが早い。そういった意味で、証券会社の窓口に行って、話を聞くのは非常に有効な手段だと思います。

――投資がうまくいっている人とそうでない人の間に、どのような考え方や行動の差があるのでしょうか。

投資がすごくうまくいっている人と、普通にうまくいっている人と、そして、うまくいかない人の3種に分かれると思っていて、すごくうまくいっている人は、本当に情報が早いですよね。一昨年には仮想通貨をはじめて、昨年にはもう手仕舞いして、あっという間に3,000万円儲けた友人がいます。

うまくいく人は、しっかり仕組みを作っているという特徴があります。天引きで自動的にiDeCoをやっていたり、つみたてNISAをやっていたりして、確実に利益を生んでいます。

うまくいっていない人の特徴は、ある日突然、投資に目覚めて、ある日突然、たくさんお金を借りて、そして投資して、しばらく放っておく。これがだいたいうまくいかない人のパターン。しかも人から聞いて、“これがいいよ”と言われたからうのみにして、本当はもっと良い投資先があったのにも関わらず、まとめて投資をしてしまう。

例のシェアハウス投資のパターンですね。まったく裏を取っていない。いきなり始めて最初から高額投資をする。これって株や投資に限らず、保険や家の購入などにも共通して言えると思います。

人生100年時代といわれる今、資産形成層はどのように生きるべきか

――人生100年といわれる時代を迎え、30代、40代の人は、この先、どのように生きていけばよいか。指針となるお言葉をいただけますか。最後に山田さんの今後の活動についても併せてお聞かせください。

40年後って、もはや見通せないですよね。1978年の時点で、絶対に2018年なんて予測できなかったのではないでしょうか。でも、20年後であれば何とか予想できる。1997年の段階では、今がコンピュータ社会になることは多くの人がほぼ読めていました。

そう考えると、30~40代は自分が50~60歳になるまでは見渡せるので、色々と始めるにはちょうど良いかもしれません。資産を形成するためには積み立てが良いと思います。どう考えても、株価は世の中の流れに連動しているので、今、一気に買うのにはリスクがあります。

60代~70代になると、もう人生も残り少なくなって、時間分散ができません。いわゆるドルコスト平均法が適用できるのが30~40代まででしょう。しかし、子育てのお金がかかってきますから、資金の流動性は確保しておくべきでしょうね。資金が20年とか25年固定されるものはやめておいて。まずは3~5年預けるつもりで、少しずつ、増やしていけば良いのではないでしょうか。

私自身のこれからについては、とにかく時代の流れに追い抜かれないようにするだけですよ。会計士、税理士の仕事がどこまでAIに食われていくかわかりませんが、まずはAIに詳しくなくてはいけないし、AIを作れないのであれば、それを利用する側にいくしかありません。そのために、常にアンテナを張っておく必要はあります。

お金を投資したり、利息がつくという制度は、おそらく、この先も変わることはないでしょう。もう4,000年くらい変わっていませんから。そう考えると、どんなに時代が変わろうとも、投資をしておくという選択肢は外せませんね。

 

山田 真哉(やまだ しんや)
公認会計士・税理士
一般財団法人 芸能文化会計財団 理事長

神戸市生まれ。公認会計士・税理士。大学卒業後、東進ハイスクール、中央青山監査法人(現・PwCあらた有限責任監査法人)を経て、芸能文化会計財団の理事長に就任。
主な著書に、160万部のミリオンセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社)、シリーズ100万部『女子大生会計士の事件簿』(角川文庫他)。
現在は『浅野真澄×山田真哉の週刊マネーランド』(文化放送)・『坂上&指原のつぶれない店』(TBS)等にレギュラー出演し、約60社の顧問、内閣府の委員等を務めている。

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