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不動産王 ドナルド・トランプの軌跡

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(写真=PIXTA)

 アメリカ大統領選共和党候補として指名されたドナルド・トランプ氏(70)。豪快なパフォーマンスと派手な物言いで世界から注目されていますが、もともとは「不動産王」と呼ばれるなど、実業家として名を成しています。彼のたどった軌跡を振り返ってみましょう。

ティファニーの真横の「トランプタワー」に巨額の投資

 トランプ氏は1946年6月14日、ニューヨークで生まれました。5人兄弟の4番目。不動産開発事業者の父親の影響を受けながら育ち、13歳の時にニューヨークのミリタリーアカデミーへ入校。この時期に「積極的に生きる姿勢」を叩き込まれます。アカデミー卒業後、父の経営する不動産ビジネスに参入し、マンハッタンを中心に豪華で斬新なデザインを手がけるビル開発に取り組みに成功しました。80年から90年代にかけて次々と不動産を買収して米国で最も成功を収め、全米に「トランプ」の名を広めています。

 いくつかの事業成功で巨額の富を得たトランプ氏は、5番街の超一等地に巨額の資金を投じて「トランプタワー」を建設しました。高さ202メートル、58階建てで商業テナント兼セレブ御用達の超豪華マンションです。

 見た目のアトラクティブネスにこだわりを持つトランプ氏は、有名デザイナーを起用して高級感をアピール。ピンクの大理石や高さ25メートルの滝などを配置したラグジュアリーマンションはあまりにも有名です。 

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