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新規公開株(IPO株)への投資が魅力的なワケ

IPO
(写真=PIXTA)
新規公開株(IPO)への投資が注目を集めています。2015年の日本郵政、2016年のLINEやJR九州などの上場がニュースでも大々的に取り上げられたので、興味を持った方も多いのではないでしょうか。しかし、なぜIPO株が人気を集めるのでしょうか。

新規公開株(IPO)とは? メリット・デメリット

IPOとは「Initial Public Offering」の頭文字を取ったもので、株式の新規公開、上場のことを指します。未上場企業が幅広く資金調達を図るため、証券取引所に株式を上場させることをいいます。

株式を上場させる企業は、証券会社を通じて株式を多くの投資家に販売します。これによって企業は資金を調達でき、投資家は魅力ある企業の株式を購入できるようになります。

投資家にとってのメリットは、値上がり益が期待できるということです。IPO株は、購入時の値段(公開価格)と、上場を果たした際の最初の株価(初値)を比べると、初値が公開価格を上回ることが多く見られます。絶対ではありませんが、「値上がり益を得ることができる」と思うから投資家は購入するのでしょう。

上場する企業側も初値には高い関心を持っています。初値が公開価格より高い場合は、人気のある企業、成長性のある企業、今後期待できる企業などとポジティブなイメージを世間から持たれやすいからです。

一方、初値が公開価格を下回ると、人気のない企業などと企業のイメージダウンにもつながりかねません。これは上場する企業にとってデメリットと言えるでしょう。

注意すべき点としては、まず、新規上場とはいえ株式を購入するのですから、損失を被るリスクがあります。前述の通り、IPO株式は初値が公開価格を上回ることが多く見られるというものの、すべての銘柄の初値が公開価格を上回るものではありません。当然、損失を被ることも多々あります。

リーマンショックといった経済危機などの影響により、市場環境が大幅に悪化する場合もあります。その場合は、IPOへの資金流入が少なくなり、初値が大幅に下がるリスクがあるのです。

加えてIPOで株式を購入したいと思っても、抽選等で当選しないと購入できないという点が挙げられます。多くの銘柄で値上がり益を期待して、たくさんの投資家がIPOに申し込みをします。その結果、高倍率の抽選となってしまい、なかなか購入できないという状況になってしまうのです。

IPO株式に限らず株式投資を行う際には、分散投資や長期保有といった考え方が重要です。新規上場時の値上がり益を狙うという取引は、一時的な価格のゆがみを狙いに行くといった投機的な意味合いが強く、投資とは一線を画している部分があります。投資しようとする企業のことを良く調べたうえで株主となり、企業の成長をともに喜び、また、見守りつつ資産を増やすといった、本来の株式投資としての姿勢も忘れずにいたいものです。

近年の新規公開株(IPO)の市場環境

IPOの市場環境を見極めるうえで、年間の新規上場企業数やIPOの公開価格から初値が上回ったかどうかの勝率などのデータが役立ちます。

日本国内の市場への新規上場企業数としては、2013年54社、2014年77社、2015年92社と、ここ数年増える傾向にあります。市場環境が悪いと判断すれば、上場を検討している企業の中でも、上場を延期して環境の好転を待つところも出るはずです。こう考えると、今は悪くない状況であると言えるのかもしれません。

IPOでは公開価格で購入した株を初値で売却した場合に、利益が出るかどうかが重要です。2013~2015年で初値が公開価格を上回った件数は、2013年には上場54社のうち52社、2014年には77社のうち59社、2015年には92社のうち82社と、実に約8割となりました。

新規公開株(IPO)を買うには

新規公開株を買うには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。しかし、IPOの場合は銘柄によって取り扱い証券会社が違います。自分の購入したい銘柄のIPOに参加するためには、取り扱い証券会社に口座を持っている必要があります。

口座開設後は、IPO申込期間に購入希望の申し込みを行います。

申し込み方法は大きく分けると2つあります。1つはインターネットによる方法、もう1つは店頭窓口のある証券会社へ直接訪問もしくは電話をする方法です。

1つめのインターネット証券やインターネット取引も併用している証券会社へ申し込みを行う場合、申し込みが多い時には抽選となり、抽選に当選すれば購入することが可能となります。また、購入希望の申し込み段階で購入代金が証券口座に預託されていないと抽選の対象外となり、購入できないこともあるので注意が必要です。

2つめの証券会社の店頭窓口へ訪問する、電話をするなど、インターネット以外での申し込みを行う場合、各証券会社によって違いはありますが、抽選ではない方法で購入株数の配分が行われます。具体的には「購入希望や申し込み等の内容」「これまでの取引状況」「預かりの状況」「金融商品への投資に対する知識・経験・資力・目的」「今後の取引拡大期待」などから総合的に判断されたうえで配分が行われます。もちろんインターネット申し込みによる抽選と同様、必ずしも購入意向に応えてもらえるわけではありません。

証券会社によっては、インターネットや訪問、電話の双方に対応している場合もあるので、事前に確認しましょう。

全体の約8割前後の銘柄で初値が公開価格を上回る新規公開株(IPO株)は、大変魅力的です。また、企業の成長性に着目して、長期的な観点から投資を考えてみるもの楽しいものです。当然、必ず利益が出るものではないので、それぞれの銘柄の事業状況や業績動向とともに事業等のリスクをよく理解したうえで興味のある方は参加してみるのも一つかもしれません。

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