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米国企業の収益見通しは、足元を底に改善傾向へ

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(写真=PIXTA)

5月13日時点、各情報ベンダーの集計によると、米主要500社の2016年1-3月期決算は、原油価格の下落を受けてエネルギーや素材など、資源関連業種の減益が続き、前年同期比5.4%減益見込みとなっています。

 ただ資本財、素材などの利益成長見通しが改善したこともあり、4月1日時点の同7.1%減益に比べると、利益成長見通しは上方修正されています。3月以降の原油をはじめとする商品市況の反発や、中国景気の持ち直しを受けた動きととらえられます。

 米国企業の利益見通しは1-3月期を底に、7-9月期には前年同期比プラスへ転換し、通年でみると2016年は前年比0.8%増益になる見込みです。2017年は同14.2%増益と2ケタ増が見込まれます。マクロ環境がゆるやかに改善する中、市場では堅調な業績が予想される銘柄への資金流入が強まるでしょう。

 また、5月10日現在、先進国企業で構成されるMSCIワールド指数の予想1株当たり利益(EPS)も、2017年が112.6ポイント。2016年の99.5ポイントから2ケタ増益が見込まれています。

外国株フォーカス_図1