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欧州-経済 成長率は加速、持続力には疑問

EU
(写真=PIXTA)

・ ユーロ圏2016年1-3月期実質GDP成長率は前期比+0.5%へ加速
・ 景気・物価には下振れリスクが残り協調した対応が求められる

ユーロ圏2016年1-3月期実質GDP成長率は前期比+0.5%、12四半期連続の前期比プラス成長

 欧州統計局が5/13に発表した2016年1-3月期ユーロ圏(19ヵ国)の実質GDP(1次改定値)は、前期比+0.5%となり4/29発表の事前推定値の同+0.6%から下方修正されたものの、実質GDP成長率は12四半期連続で前期比プラスを記録したほか、15年10-12月期の同+0.3%から持ち直しペースを高めました。ただ、暖冬や弱い成長となった前期の反動、さらに一部ではうるう年効果等、一時的な要因により成長が高まった可能性もあり、持続力にはまだ確証は得られない状況といえるでしょう。

欧州図1公表:公表資料より作成

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