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お金のことが学べる映画5選

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(写真=PIXTA)

 経済・金融界では、想像を絶するような事件が発生、何度も繰り返されています。たとえば、2008年からのリーマンショックでは、サブプライムローンの拡大と崩壊が多くの金融機関や証券会社等を経営危機や破綻に追い込みました。経済・金融界での事件は映画の題材としても取り上げられており、さまざまな視点から見た映画が公開されています。

 1990年代の日本のバブル崩壊も銀行、証券などを破たんに追い込み、数多くの日本映画の題材になりました。映画は身近な先生です。映画として楽しめ、お金のことがしっかり学べる比較的最近の映画5選を紹介しましょう(文中敬称略)。 

『マネーモンスター』で金融界の根底の問題を考える

 ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ主演の映画で、2016年6月に公開された話題作『マネーモンスター」から紹介しましょう。

 『マネーモンスター』は全米でも大人気・高視聴率の財テク番組という設定です。人気MCのリーをクルーニー、女性敏腕ディレクターのパティをロバーツが演じます。『羊たちの沈黙』で主演女優賞を受賞したジョディ・フォスターがメガホンを取ったことでも話題になりました。 

 『マネーモンスター」で注目会社として紹介したアイビス社の株価が暴落します。番組ではアイビス社のCEOのインタビューを生放送で企画しますが、その生放送中のスタジオにアイビス暴落で全財産を失った男が拳銃と爆弾をもって乱入し、リーを人質に取って番組をジャック、その模様をライブで放映し続けました。押し入った男がアイビス下落には株価情報操作が行われたことを訴えるうちに、リーは情報操作の一端を担がされていたことに気がつき、人質から共犯者へと立場を変えていきます。番組ジャックの生放送はスリリングで、緊迫感を持って進行していきます。 

 結末を紹介するのは控えますが、金融界で問題視される永遠のテーマ「インサイダー情報」や「株価操作」について、改めて考えさせられます。企業の不正に対するリスク管理やモラルが向上し、コンプライアンスが厳しくなった今でも、こういった問題は後を絶ちません。投資家は、風説の流布に近いような情報に踊らされず、本質を見極める力が必要でしょう。

『ウォール街』続編『ウォール・ストリート』で金融界の変化を感じる

 1987年に公開された『ウォール街』とその続編で2010年に公開された『ウォール・ストリート』は金融映画のバイブルです。『ウォール街』の主人公の投資家ゲッコーはマイケル・ダグラスが演じ、成り上がっていく証券マンのフォックスはチャーリー・シーンが演じました。 

 1987年といえば日本ではバブルど真ん中で、証券マンが輝いていた時代です。日本の証券マンにとっても『ウォール街』はストーリーでもファッションの面でもバイブル的な存在で、フォックスが着ていたネイビースーツにサスペンダー、黄色いネクタイのファッションが流行していた時期もありました(ただ映画の中で、フォックスは、ゲッコーから「そんな安っぽいネクタイはするな」とたしなめられていましたが)。 

 フォックスはゲッコーとの取引を通じて、インサイダー情報にはまっていきます。インサイダー情報で近づいた2人は、金融市場を舞台にどんどん親密になっていきます。ただ、確実に破滅も近づいてきていました。 

 監督のオリバー・ストーンは、作中でゲッコーと対立するフォックスと同じく、過剰な資本主義による倫理観の崩壊を嫌悪する立場をとっていました。

 『ウォール街」から23年を経て、マイケル・ダグラスの主演の続編として『ウォール・ストリート」が公開されました。ゲッコーのその後を描いた作品です。あらすじを語ると『ウォール街』の内容もあわせて分かってしまうので多くを語りませんが、設定は『ウォール街』から15年後、ゲッコーはリーマンショックの原因となったサブプライムローンの拡大の真っ只中にいます。年を経て、ますます渋くなったゲッコーはどんな事件に巻き込まれるのでしょうか。グリーディー(貪欲)なゲッコーは変わったのでしょうか、変わらないのでしょうか。2本続けてみると、金融界の変化も感じられるのではないでしょうか。

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