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フィンテックの次は― 製造業にもIoTやAIの普及が加速

FinTech

2000年代後半に携帯からスマートフォンへとメインストリームが移っていったようなインパクトが、近い将来起こるかもしれません。

IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の発達は、製造業の業界構造を大きく変えようとしています。

製造業にもIoT、AIが普及のきざし

2016年10月初旬、最新エレクトロニクス技術を活用したサービスの展示会として注目される「シーテック ジャパン2016」が開催されました。

IoTやAIを搭載した家電やロボットが目立つなか、ひときわ存在感を放っていたのは製造業分野でのIoTやAIを使った効率化の取り組みです。

製造業IoTで変わる業界構造 主導権争いはすでに始まっている

IoTはインターネット技術を使ってモノとモノをつなげることです。

IoT時代においては、“勝者総取り”のプラットフォームをいかにして構築するかが重要で、製造業においてもその主導権争いがすでに始まっているというのです。

製造業においては、ネットワークに接続されたセンサやソフトウェアを使い、AIによる機械学習を用いてより複雑で高度な処理と分析を実現し、機器や設備を監視・制御する技術の開発が進んでいます。

機器の利便性を高めてより多くの利用者を獲得すると、より多くのデータを収集することができるようになり、さらなるビッグデータの分析や予測が可能になります。

そして、ライバルより多くの利用者を囲いこむことができればそこに開発業者等も集まるようになり、結果的にますます利便性が高まり、ライバルとの差が開いていくという構図です。

そのため企業は生き残りをかけて、IoTプラットフォームの構築を急いでいます。

めざすは「産業のOS」 覇権を握るのは

産業分野でのIoTは多様な広がりを見せそうです。

最近では米GEが開発した産業向けIoTプラットフォーム「Predix(プレディックス)」を日本の火力発電所に導入して、燃料効率の改善や故障予知等によるコスト削減を図る取り組みを始めました。発電所以外にも世界中の航空機エンジンや発電タービン、貨物列車等へも同社のIoTソリューションが使われるようになっています。

一方これまで「モノづくり」の分野において強みをもっていた日本は、工作機械や工場内で使われるロボット、加工機等へのIoTソリューションを生み出し、アジアや米国を中心にシェアを伸ばそうとしています。

産業用機器に強みがある日本。IoTの波に乗れるかが日本の将来をうらなう

パソコンのOSもスマートフォンのOSも米国が覇権を握りました。情報携帯端末とは違い、製造業IoTでは、用途や求められる機能も大きく異なることから、強みを生かせるニッチな分野での生き残り合戦となる可能性があります。

日本の強みを生かせる産業分野での優れたプラットフォームを構築できるかどうかが、今後の日本の製造業の命運を握っているのかもしれません。

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