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なぜ? 健康志向の高まりで『チョコレート』が売れている!

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(写真=PIXTA)

甘くて美味しい一方で「太る」「虫歯になる」と思われがちな「チョコレート」ですが、その秘められた健康パワーが注目され、昨今の健康志向に後押しされた国内チョコレート市場は好調だといいます。

1人当たりのチョコレート消費量は“年間約2kg”に到達

チョコレートの国内消費量は増加傾向が続いています。とくに2009年度~14年度の5年間で国内消費量は222千トンから254千トンへ拡大。1人当たり年間およそ2kg(一般的な60gの板チョコに換算すると約33枚分)ものチョコレートを食べている計算です。

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国内消費量は年率3%の伸び率

健康商品としてのチョコレート

チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、体をサビつかせる活性酸素と闘ってくれる抗酸化物質が含まれていることが分かっています。

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カカオポリフェノールの抗酸化作用により、動脈硬化の抑制作用や心臓病のリスクを軽減したり、太るイメージとは逆に脂肪の蓄積の抑制により生活習慣病を予防したりと、意外に健康に良いことが知られるようになってきました。今では「太りにくいチョコレート」としてカカオ含有量が高いチョコレートが各社から販売されています。

また、ストレスを和らげる効果をうたったチョコレートがヒットしたように、脳機能の改善のためにチョコレートを摂取するという、チョコレートの新しい役割が認識されつつあります。

上には上がいる!世界のチョコ好き大国の消費量は?

日本でのチョコレート消費が増えているといっても、実は世界に目を向けてみるとまだまだ上には上がいます。

欧州主要国のチョコレート消費量の統計データを公表している国際菓子協会/欧州製菓協会の2014年の調査によると、一人当たりの年間消費量はドイツでは11.5kg、スイスでは10.8kg、ノルウェーでは9kgものチョコレートを1年間で消費しているという結果となっています。

世界の「チョコ好きの国」を見ると、日本のチョコ消費量にはまだまだ伸びしろがかなり大きいと言えるかもしれません。いくら健康効果が見込まれるとはいえ食べ過ぎはNGですが、今後もチョコレート市場の拡大は続きそうです。

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