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【フィンテック】変わる今後の送金サービス

(写真=Safinka/Shutterstock.com)

フィンテックの登場により送金サービスに変化が生じつつあります。従来、送金といえば金融機関の窓口やATMに出向いて、特定の口座に送金をしてもらうように依頼する必要がありました。しかし昨今は、フィンテックの登場によって、PCやスマートフォンを通して、インターネットさえつながっていれば、いつでもどこでも送金できるようになってきています。

フィンテックによって変わる送金サービス

PCやスマートフォンを用いてWebサイトやアプリ経由で送金することは、以前では考えられませんでした。従来、送金手続きは銀行などの金融機関や郵便局の窓口やATMで依頼する必要がありましたが、近年は一部コンビニでもそれらの手続きができるようになり、大いに利便性が向上しました。しかし、いずれの方法でも、コンビニなどに出向かなければならず、加えて、お店の営業時間内など手続きできる時間の制限もありました。

しかし、フィンテックを活用した送金サービスによって「いつでもどこでも」送金することができるようになりました。これは従来の窓口やATMで行う支払手続きと比べると、格段に利便性が高くなっています。

フィンテックの出現により、送金サービスは、「決められている時間内に窓口やATMに出かけて利用するするサービス」から「いつでもどこでも利用できるサービス」へと変わりました。

具体的にどういったサービスが行われている?

フィンテックにより新しく登場した送金方法について、P2P(ピア・ツー・ピア)技術を使ったサービス、ビットコインをつかったサービスをご紹介します。

P2P技術を活用したマッチングによる送金サービス
海外に送金したい場合に手数料を安く済ませることができるサービスで、有名なものに「Transfer Wise」があります。

海外送金の場合、国内送金と異なり、国境を超えての送金となるので送金手数料に加え両替手数料がかかるため、高額な手数料がかかります。
Transfer Wiseでは、サービスの利用者同士の海外送金ニーズを同社が仲介し、国内送金扱いとすることで手数料を抑えることを可能にしています。

たとえば日本のAさんからアメリカに10万円を送金したい場合、アメリカから日本へ10万円相当のドルを送金したいというニーズを持つアメリカのBさんを見つけます。そこでTransfer Wiseがその2つの送金ニーズをマッチングさせます。

AさんがTransfer Wiseの口座に入金した10万円は、Bさんの日本の送金先の口座に振り込まれ、同様にBさんが入金した10万円相当のドルはAさんの送金先の口座に振り込まれることになります。

このように、本来は国際送金となるところを国内送金処理にしてしまうことで、通常の国際送金サービスを利用すると高額になる手数料を大幅に節約することができるメリットがあります。

ビットコインを使った送金サービス
このほかにも、海外送金で使用できるサービスで、「CoinPip」などがあります。このサービスではユーザーは通常どおり支払い処理をしますが、実際にシステム上で仮想通貨の1つであるビットコインに変換されて、相手に届くというものです。

最大のメリットは手数料の安さで、普通に海外送金するのに比べて非常に安価にお金のやりとりができるメリットがあります。

モバイル送金サービス
スマホからアプリを使って送金するサービスには例えば「LINE Pay」などがあげられます。LINE PayではLINEのトークから送金依頼を行い、送金先をLINEでつながっている相手から選択して送金を行います。送金は無料ですが、出金には手数料がかかります。LINE Payは送金サービスの他にモバイル決済サービスも提供しています。

「LINE Pay」はSNSを利用して個人間で送金しているようにみえますが、実際はLINEが資金移動業者(※)としてサービスを提供しています。
※資金移動業者とは、銀行等の預金取扱金融機関以外の者が為替取引を業として営む者をいいます。

まとめ〜フィンテックにより変わる将来の「送金」

従来は「送金」といえば金融機関からの振り込みや、現金書留などといった方法を指していました。しかし、今やフィンテックの登場とともに、いつでもどこでも利用できるようになったり、手数料が安くなったりと、利用者にとって利便性が高まったサービスとなりました。

今後、金融機関や資金移動業者を介さずに、個人同士が自由にお金をやりとりできる時代がやって来るのかもしれません。

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