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変貌する日比谷、3月末にミッドタウンが開業

(写真=PIXTA)

3月29日、東京・日比谷に「東京ミッドタウン日比谷」が開業。周辺に丸の内や銀座、霞が関などがある日比谷の集客力は今後高まりそうです。ミッドタウンには都内最大級のシネコンも入居。日比谷に限らず、東京都心では各エリアで大規模再開発が複数進行中で、こうした動きは訪日客拡大、ナイトタイムエコノミー活性化などの追い風にもなるでしょう。

三信ビルディングなどの跡地を再開発

3月29日、東京・日比谷に大規模複合ビル「東京ミッドタウン日比谷」が開業します。アール・デコ(1920年代に興った建築様式で、直線的で合理性・機能性を重視したデザイン)を基調にした外観が有名だった三信ビルディングや旧三井銀行本店があった日比谷三井ビルディングなどの跡地を再開発したものです。通りを挟んだ日比谷公園から眺めると、地上35階建ての高層ビルはひときわ目立つ存在で、日比谷の新たなランドマークになるとみられます。

周辺から人の流れを呼び込める好立地

改めてみると、日比谷は周辺から人の流れを呼び込める好立地に位置しています。近年、商業地としてもにぎわう大手町・丸の内・有楽町の「大丸有(だいまるゆう)」エリアや銀座に隣接し、官庁街の霞が関、虎ノ門もすぐ近くです。

日比谷といえば、東京宝塚劇場や日生劇場、シアタークリエをはじめ、多数の劇場・映画館がある日本随一の観劇街です。その特色を生かし、ミッドタウンにも隣接する東京宝塚ビルとあわせ13スクリーン、約3,000席を擁する都内最大級のシネマコンプレックス(複合映画館)が入居します。従来、日比谷に少なかった大型商業施設の開業効果とあわせ、同エリアの集客力は高まりそうです。

大企業とベンチャー企業の交流拠点も

また、日比谷エリアは大企業が本社屋を構えるビジネス街という顔もあります。こうした地の利もあって、ミッドタウンには大企業の新規事業担当者やベンチャー企業、クリエーターなどが交流するビジネス連携拠点「BASE Q(ベース・キュー)」が設置されます。日比谷を新ビジネス、イノベーションが創出される街との印象を与え、有力企業を呼び込むことを目指します。

訪日各拡大、ナイトタイムエコノミー活性化の追い風に

日比谷には、築年数の経った大型ビルが依然多く、同エリアの再開発は今後も注目されています。さらに、東京都心全体をみても、東京駅周辺(丸の内・大手町・日本橋等)や虎ノ門・赤坂・神谷町地区をはじめ各エリアで大規模再開発が複数進行中。こうした動きは国を挙げて取り組まれている東京の国際競争力向上、訪日客の拡大、ナイトタイムエコノミー(夜の経済活動)活性化などの追い風になるでしょう。

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