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ソロス・チャートの有効性【外国為替の基礎知識】

(元画像=vladwel/stock.adobe.com、 編集=お金のキャンパス編集部)

この記事は、みずほ証券YouTube公式チャンネルとのコラボ企画です。みずほ証券の鈴木さんが外国為替の基礎知識を解説する「みずほ為替塾」から、ポイントを要約してお届けします。(記事一覧はこちら)

今回のテーマ ソロス・チャートの有効性

今回は為替相場と通貨量についてです。いわゆる「マネタリーアプローチ」とソロス・チャートの有効性について、鈴木さんの解説を見ていきましょう。

マネタリーアプローチとは

流通する通貨の量と為替相場の関係について注目したもので、資金供給量の多い通貨はその通貨価値は将来的に下落する可能性が高いという考え方です。

鈴木さんは動画の中で、次の図で通貨の量と通貨価値について説明しています。通貨を古銭の市場価値に置き換えて考えた図ですね。

マネタリーアプローチでは、通貨の流通量と通貨価値は次の関係であるというわけです。

 
 ✔︎ 通貨は流通する量が増えると、通貨安圧力になる。
 ✔︎ 逆に、量が減ると通貨高圧力になる。

 

鈴木さんの解説動画はこちら
「通貨量が為替に与える影響とは」から再生が始まります。

ソロス・チャートとは

90年代の著名投資家、ジョージ・ソロスが考案したチャートについて、鈴木さんが解説します。ソロス・チャートは、中央銀行が供給する通貨の量、つまりマネタリーベース(資金供給量)の変化と為替レートの変化の関連性に着目したチャートです。
マネタリーベースとは、次の図のとおりに、貨幣発行高 + 貨幣流通量 + 中央銀行当座預金、で表されるものです。

それではソロス・チャートを見てみましょう。次のチャートは2000年から20年間の、ソロス・チャート(黄)とドル円(青)の推移です。

(注)ソロス・チャートは日本のマネタリーベース/米国のマネタリーベースで20/6まで
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

 

鈴木さんの説明によれば、ソロス・チャートは長期的には為替相場との相関関係は認められるものの、1年単位で見てみると次の図のように逆相関がみられる場面も多くなっているようです。

(注)ソロス・チャートは日本のマネタリーベース/米国のマネタリーベースで20/6まで
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

 

鈴木さんの解説動画はこちら
「結論、ソロス・チャートの有効性」から再生が始まります。

 


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