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テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違い

【★基礎からわかる「テクニカル分析」入門1-2】

テクニカルとファンダメンタルズ、何が違う?

テクニカル分析とよく比較される手法として「ファンダメンタルズ分析」という分析手法があります。

2つの手法をざっくりと説明すると、株式投資を行うにあたって企業の本質的な価値に注目するのが、ファンダメンタルズ分析。

一方で、刻々と変動する価格や売買高などの需給と、投資家との行動パターンに注目したのが、テクニカル分析です。

価格は、投資家たちの意思決定によって決まるので、価格と売買高が記されたチャートは、投資家たちの意思決定の足跡であると言えるでしょう。

ゆえに、チャートを調べていけば、投資家が「買われ過ぎの水準」と思っているのか、あるいは「売られ過ぎの水準」と思っているのかをある程度知ることができます。チャートによって将来の価格水準を予測し、効率的な売買タイミングを知ろうとするのがテクニカル分析なのです。

この2つの分析手法は、投資判断のアプローチ方法こそ異なりますが、「より高い収益(リターン)をあげ、起こりうる損失(ロス)を最小限に抑えること」、という目標は同じです。

基礎的条件分析であるファンダメンタルズ分析、技術的分析であるテクニカル分析、どちらか一方に偏らず、双方からバランスよくアプローチすることが大切です。

テクニカル分析はいつ使うのが有効?

2つの手法をバランスよくとは言っても、どうやって使い分ければよいのでしょうか。
イラストを見ながらイメージしていきましょう。

次の図は横軸に時間、縦軸に価格をとり、マクロ経済や企業業績である「ファンダメンタルズ」を天気図(不況期は傘マーク、好況期は晴れマーク)で表し、「テクニカル(チャート)にあたる株価」の推移を青色の曲線で表しています。

ファンダメンタルズ分析というのは一般的に「景気のピーク近辺でさらに強気の予測」「景気のボトム近辺ではさらに弱気の予測」とバイアスがかかる傾向にあります。

そのためこの天気図の通り、景気や業績(ファンダメンタルズ)が悪いときに売って、良くなったら買う、という“順張り”で売買すると、結果的に相場の底値圏(傘マーク)で売って、相場の高値圏(晴れマーク)で買ってしまうことになりかねません。

それを抑制するには、需給面(つまりテクニカル)からのアプローチをバランス良く織り交ぜることが有効です。実際の株価は景気サイクルより先行性があるため、相場の局面ごとにファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のウェイトを調整する必要があります。

「安く買って、高く売る」を実践するには図のように、底値圏ではテクニカル分析の比重を高め、マーケットの踊り場ではファンダメンタルズ分析の比重を高め、天井圏では再度テクニカル分析に重点を置き、“逆張り”の発想を持つことが大切です。

バイアスやズレを解消するものさしの必要性

株価と投資家には、ズレが生じます。投資家は直前や現在の事象に大きく影響を受け、そのバイアスを持った視点で将来を予測する傾向があります。

また、株価、市場には先見性があります。それ故に、投資家のバイアスの掛かったビジョンは、実際の株価より時間的なズレが発生します。一方、ファンダメンタルズ分析は情報収集に多大な時間を要するため、結果的に株価の後追いとなる傾向もあります。

そのため複数のテクニカル指標を用いて、複眼的な分析によってバイアスやズレを解消することが、投資パフォーマンスをあげるために必要といえるでしょう。

テクニカル指標の種類

ひとくちにテクニカル指標といっても、実はいろいろな種類があります。

まず、順張り指標である、トレンド系の「移動平均線」などがあります。
トレンドが発生しているのかどうかや強弱を分析する「MACD」などの方向性指数や、トレンドがないボックス圏(横ばい相場)ではオシレーター系の「RSI」などが有効です。

縦軸だけではなく、横軸である時間、その波動や価格の値幅からのアプローチとしては、サイクル分析や、波動論を取り入れた一目均衡表などがあります。また、株価に先行すると言われている出来高系の指標もあります。

そして、どちらにも属さない騰落レシオなど市場分析系の指標も加えた6つのカテゴリー内のそれぞれのテクニカル指標を用いて、バランスよく分析をすることが、投資において高いパフォーマンスをあげるためには必要になります。

今後のこの連載で、それぞれの指標についてくわしく解説していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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