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顔認証技術を利用したサービスの実用化が進む

(写真=chombosan/Shutterstock.com)

2017年のCHTFでは「顔認証」がホットワードに

中国のIT技術の最新トレンドを押さえるイベントとして、国内随一の技術見本市である中国国際高新技術成果交易会(CHTF)は一見の価値があります。2016年はバーチャルリアリティ(VR)製品/アプリケーションの展示であふれかえっていたのですが、2017年は人工知能(AI)製品が多数取り上げられたほか、顔認証技術を活用したサービスの展示も目立ち、「顔認証」はホットワードとなっていました。

替え玉受験対策やトイレットペーパーの持ち去り対策などにも活用

中国では現在、施設への入退室管理といった以前からの利用にとどまらず、無人コンビニの入退店、銀行ATMで預金を引き出す際のキャッシュカードの代わりなどとしても顔認証システムが使われています。また、素早く本人確認ができることから駅や空港への入場管理、ユニークなところでは日本の大学入試センター試験にあたる「高考(ガオカオ)」での替え玉受験対策や、公衆トイレでのトイレットペーパーの無断持ち去り対策といった分野でも実用化が進んでいます。ちなみに、公衆トイレでの顔認証管理ですが、利用者が顔認証すると機械から約60cmのトイレットペーパーを受け取れます。もし紙が足りなければ、追加の紙をもらうために9分待たなければなりません。ただし、体調不良の状態で緊急にトイレットペーパーが必要な場合は、現場のスタッフに直接もらうことも可能です。

膨大な国民の行動データ分析が新たなビジネスチャンスを生む可能性も

中国では、16歳以上の国民は政府が発行する顔写真付きの身分証明書を持つことが義務付けられています。また、各地の道路や公共施設では監視カメラが多数設置され、国民の顔写真や映像データを入手しているといわれています。中国では監視されていることのデメリットが強調されながらも、一部大都市では犯罪が減り、治安維持に生かされている側面もあります。今後、顔認証技術をもとに得た膨大な国民の行動データを分析することによって、新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。

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