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移動平均線かい離率で考える買いどき・売りどき

【★基礎からわかる「テクニカル分析」入門5-4】

さて、今回は「移動平均線かい離率」って何?という方に、図を用いながらその活用法をわかりやすく解説します。
(移動平均線をおさらいするには<こちら>

移動平均線かい離率とは?

移動平均線かい離率とは簡単にいうと、“直近の株価の平均からどれだけ離れているか”を知る指標です。急激に上がりすぎた・下がりすぎた株価の反転をねらうときに役立ちます。


投資の勝率を上げるためにはトレンドに乗ることが大切ですが、ただ移動平均線をみてトレンドに乗っかれば良いというわけではありません。

移動平均線が明確な上昇トレンドであったとしても、移動平均線よりも株価が大きく上方かい離(買われすぎ)した状態では、そこからの上昇余地も限られるため、下落リスクが高く、買うタイミングとしては好ましくないでしょう。

こうした株価の行き過ぎ(買われすぎ・売られすぎ)を客観的な数値としてチェックできるのが移動平均線かい離率なのです。

エンベロープを使うとかい離率がわかりやすい

移動平均線に対して一定のかい離率(パーセンテージ)を上下に描画したバンド(帯域)のことを「エンベロープ」と呼びます。図でみるとイメージしやすいかと思います。


通常、株価の動きは移動平均線に対して一定のかい離幅の範囲内で推移することが多いといわれています。

エンベロープはバンドの両端付近、あるいはそれを突破した水準をトレンド反転のシグナルのめどとして逆張り指標に用いられることが一般的です。

基準となる移動平均線は、銘柄ごとやご自身の売買スタイルに合わせて、25日線や75日線、200日線などを使い分けると良いでしょう。

株式においては、日経平均株価やTOPIXなどの平均株価指数に比べ、個別銘柄はそれぞれの時価総額の大小や、そのときのテーマによる人気の度合いなどによって、かい離率が千差万別に大きく拡大するので、当該銘柄ごとの過去の最大かい離率などを参考にされることをお薦めします。

また、エンベロープを単独で投資判断の指標にするのではなく、RSIやストキャスティクスなどのオシレータ系指標と組み合わせて活用した方が、有効性はより高くなるでしょう。
これらはまた次回以降の記事で解説します。

エンベロープの活用例

エンベロープの実例①です。

今回は長期線である200日線を中心線として、±12%のバンド内で株価が推移しているケースです。

このように天井圏や底値圏である上限・下限がほぼ同じ12%のかい離率となっている場合、
長期トレンドは弱く、横ばい基調であり、200日線を挟んだレンジ相場、つまり±12%を上限・下限に上げ下げを繰り返す相場としてとらえることができるでしょう。

続いてエンベロープの実例②です。

今回は長期線である200日線からの上方かい離が大きく、下方かい離が小さいパターンです。すなわち、右肩上がりの上昇トレンドが発生しているケースです。

天井圏である上限が+25%、底値圏である下限が▲10%のかい離率となっています。
長期トレンドは強く、上昇基調とみなせます。
エンベロープは、中心線の移動平均線に対して必ずしも上下等しいかい離率で推移するとは限らず、今回のケースのようにトレンドが発生していると、上下のかい離率が異なることもあるので注意が必要です。うまく使えば銘柄ごとの上限や下限がわかりやすくなるので、買いどきや売りどきを考える重要な手がかりになるでしょう。

>>>>次のレッスン「図でわかる『ボリンジャーバンド』」

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