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株価下落はいつまで? 底値を見極めるには「騰落レシオ」に注目

突然やってきた株価の急落。トレンドの変調にとまどっている人も多いかもしれません。不安定な値動きはいつまで続くのでしょうか? 「騰落レシオ」から底値を探ります。

急落時の売買タイミングとは? 2月の<中村克彦のテクニカルコラム>

今、気になる相場の話題をみずほ証券の中村克彦さんにわかりやすく解説してもらうこのコラム。
しばらく続いていた適温相場から一転、2月5日に米国株の暴落をうけ日経平均株価も1000円超下落し、今も方向性がみえないまま不安定な動きが続いています。難しい相場でも冷静に売買のタイミングを見極めるポイントとは…?

騰落レシオの見かた~底値圏での信頼性が高い

―― 「やまない雨はない」とはいいますが、一時的に売られすぎたとしても、株価がずっと下がり続けることも考えにくいですよね。底値を見極めるにはどうしたらいいでしょうか?

「騰落レシオ」という指標をご存知でしょうか?

騰落レシオとは相場全体の天底を推し量る指標のひとつです。「騰落」は値段の上がり下がり、「レシオ」は英語で比率や割合を意味する「ratio」からきています。

騰落レシオは、一定期間(通常25日間)における東証1部全銘柄の値上がり銘柄数合計と値下がり銘柄数合計の比率のことで、市場全体における買われ過ぎ、売られ過ぎを探るのに役立ちます。


騰落レシオの目安として、天井圏が120~140%超、底値圏が70%前後。
天井圏よりも底値圏での信頼性が高いとされています。

―― 天井圏よりも底値圏のほうが信頼できるのはなぜでしょうか?

株高局面で循環物色(セクターローテーション)が始まると値上がり銘柄数が多い状態が続き、騰落レシオが高止まりしてしまい、計算上天井圏の水準だったとしても、あまり参考にならない可能性があります。一方、株安局面では損失限定の投げ売りや連鎖的なろうばい売りが加速するため、全面安にともなう値下がり銘柄数の急増が騰落レシオを一気に押し下げ、市場全体の底値圏とおおよそ重なります。

今後の見通し~底入れ条件は騰落レシオが70%前後、日経平均株価が200日線前後

実際のチャートで騰落レシオと日経平均株価の関係を確認してみましょう。


2014年以降、騰落レシオ(東証1部・25日平均)が70%を下回ると、日経平均株価がいったん底入れしています。

―― たしかに天井圏のときは値動きとの相関があまりないようにみえますが、底値圏では反発の目印に使えそうですね。

2018年2月上旬、米金利の急上昇を受け、世界的に株安連鎖となり、日本株も下げが加速しています。
ただし、足元の騰落レシオは80%まで低下し、テクニカル面では売り一巡感も台頭しつつあります。ここから過度な悲観見通しは控えておくことも必要でしょう。

―― だんだん底値圏のラインに近づいていますね。

騰落レシオだけをみて判断するのは早いので、200日線も確認してみましょう。

足元(2月9日時点)の日経平均株価は21382円。目先は投げ売りやろうばい売り等からスピード調整しているものの、長期投資家の損益分岐点とされる200日線近くで下げ渋りつつあります。

下値では国内勢の買い(年金マネー、自社株買い、日銀の買入等)による下支えが想定される一方で、上値では短期投資家の戻り売り圧力が強まりそうです。
しかしながら、海外勢は足元4週で1兆円超も売り越しており、いったん売りの峠を越えそうです。

―― 「戌年は相場が活気づく」といわれ、株価が上昇しやすいといわれています。(参考記事は<こちら>)

戌年の平均上昇率9.8%からはすこし遠のいてしまいましたね…。 今後の見通しを教えてください!

今後は値幅調整(過熱した相場が過熱感のないところまで下落することで落ち着く調整)から日柄調整(買いと売りがもみあって、株価が大きく動かず時間が経過することで落ち着く調整)へ移行したもようです。当面、日経平均株価の想定レンジは21000円(200日線前後)~22700円(17年末値)と考えています。

「騰落レシオが70%前後、日経平均株価が200日線前後」となれば、いったん自律反発に向かうと思われます。

 

騰落レシオ(とうらくれしお)

騰落レシオとは相場全体の天底を推し量る指標のひとつ。一定期間(通常25日間)における東証1部全銘柄の値上がり銘柄数合計と値下がり銘柄数合計の比率を求め、市場全体における買われ過ぎ、売られ過ぎを探る。騰落レシオの目安として、天井圏が120~140%超、底値圏が70%前後。天井圏よりも底値圏での信頼性が高いとされている。

 

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