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株式相場の“お天気予報”「騰落レシオ」とは?

【★基礎からわかる「テクニカル分析」入門8-1】

騰落レシオとは?

今日の相場は「晴れ」「くもり」それとも「雨」…?そんなお天気のような指標が「騰落(とうらく)レシオ」です。

「騰落レシオ」は、一定期間における市場内で値上がりした銘柄の数と、値下がりした銘柄の数の比率(Ratio)のことで、値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数×100で求めることができます。

値上がり銘柄が多いと騰落レシオが100%より大きく、値下がり銘柄が多ければ100%より小さくなります。
騰落レシオを見ると、その市場全体に人気が集まっているのか・どれくらい物色されているのかということが数値として表され、わかりやすくなります。

集計する期間は、比較的短期間の動きをみるなら「6日や10日」、中長期の動きをみるなら「20~25日」を用います。
(東証1部では「騰落レシオ25日」が一般的とされていますが、米国ではほぼ1ヵ月の立会い日数である20日を用いることもあります。)

騰落レシオを計算してみよう

簡単な例を使って計算してみましょう。
市場を東証1部(約2000銘柄)とし、期間を25日間とします。

25日間の値上がり銘柄数の累計を、値下がり銘柄数累計で割って100を掛けます。ただし計算上、前日比変わらずの銘柄は数にはカウントしません。

値上がり銘柄数の累計30000を、値下がり銘柄数累計20000で割って百分比すると150%になります。

25日平均で、値上がり銘柄数の方が5割多く、相場は天井圏とみなされます。

天井 or 底値の目安は何%?

騰落レシオの目安は150%前後が天井圏、120%前後が過熱圏とされています。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同数であれば、騰落レシオは100%となり、中立とされています。
70%前後は沈静圏、50%台は底値圏といわれています。

通常、騰落レシオは120%~70%の間で推移する傾向があります。

騰落レシオは株価のピークやボトムのいずれにも、やや先行する傾向があります。
また、指標としては、天井圏ではズレが多く発生し、底値圏での信頼性が比較的高いといわれています。

底値圏での騰落レシオの例

騰落レシオの底値圏での実例をご紹介しましょう。
今回は市場を東証1部、期間は25日間をとっています。

このチャートは、上が日経平均株価、下が騰落レシオを示しています。

騰落レシオが70%前後まで下がっているタイミングは、株価の安値のタイミングにおおよそ一致していることがわかります。

リーマンショックのようにろうばい売りが続く“セリングクライマックス”の局面では、騰落レシオが50%前後まで下がることもあります。ただし、これはまれなケースとなります。

天井圏での騰落レシオの例

次に、天井圏での実例をご紹介しましょう。
さきほどと同じく市場を東証1部、期間は25日間をとっています。

株価と騰落レシオを見比べると、2のケースを除いて、騰落レシオの高騰が日経平均株価の高値をつけるタイミングよりも先行していることがわかります。
1のケースでは約2ヵ月、3のケースでは約1ヵ月のズレが発生しています。

これは、全体的な底上げから、流動性相場にみられるような循環物色(セクターローテーション)の色彩が強くなると、値上がり銘柄が高水準な状態が続くことが要因のひとつとして考えられます。

騰落レシオは天井圏を推し測るよりも、底値圏を知るためには有用であるといえるでしょう。株価が安くなっていて「そろそろ買おうかな?」というときにぜひ騰落レシオを気にしてみてくださいね。

>>次のレッスン「信用取引にまつわる指標の種類と読みかた」

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