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アベノミクス相場は「秋」に転換か? 株価チャートのパターンを解説

秋の日経平均株価はどうなる? 9月の<中村克彦のテクニカルコラム>
今、気になる相場の話題をみずほ証券の中村克彦さんにわかりやすく解説してもらうこのコラム。
夏のバカンスシーズンも終わり、海外投資家の動向が気になる時期。秋の自民党総裁選から年末に向けて、今が買いなのかどうなのか迷っている方もいるかもしれませんね。秋の日本株の見通しを中村さんに聞いてみました。

日本株の方向感を探る3つのポイント

日経平均株価が三角もちあいを上放れてきたようです。(参考:先月の記事
昨秋の衆議院選挙前に株高となった記憶が残るなか、今秋の自民党総裁選の結果を先取りする気配もうかがえます。このチャートパターンのセオリーに従えば、強含みの展開が続きそうです。テクニカル面からみた3つのポイントを押さえつつ、今後の見通しを探ってみましょう。

―― 今月も宜しくお願いします!

①三角もちあい~上値抵抗線を上放れ、戻り売り一巡を示唆

まず、1つ目のポイントは、代表的なチャートパターンである三角もちあいです。

―― 「三角もちあい」といえば最近、テクニカル分析入門の連載でも取り上げましたね。

相場の勢いが一服したあとに、高値と安値が収れんするペナント型のチャートが形成されます。これを「三角もちあい」と呼び、買い手と売り手の勢いが均衡している踊り場を示します。株価が最低でも上下に5回以上もみあうと、その後いずれかの方向に大きく放れるのが特徴です。また、その振れ幅は、三角もちあいのなかでの最大振れ幅とほぼ同じとされています。
なお、売買高の増大とともに株価が動き出せば、そのトレンドの信頼性はより一層高くなります。

2018年5月以降、日経平均株価は23000円台が壁になりつつあります。
ただ、今回の様相は若干異なりそうです。

下図をみると、上下に5回もみあったのち、1月高値(24124円)とその後の高値②・④を結んだ三角もちあいの上値抵抗線をいったん上放れてきました。これは戻り売りの一巡を示唆し、上げ相場の前兆ともいえるでしょう。

―― チャート的には、上昇の準備ができているということですね。仮に23000円の壁を突破できたとしたら、どのくらいまで上昇の余地があるのでしょうか。

今回の三角もちあいでの最大振れ幅は3507円です。
18年8月安値(21857円)と三角もちあいの中値(22370円)を起点としてそれぞれに上乗せすると、25300円~25800円程度が試算されます。

―― 25000円! 調べてみたら、1991年(27年前)以来の水準です。株価が上昇するには、買う人がいないといけないわけですが、どんな人が買うのでしょうか。

需給面の注目ポイントもあわせて見ていきましょう。

②週足のマド~23098円を上回ると一段高も

2つ目のポイントは、週足のマドです。


2017年以降の日経平均株価は52週線前後で下げ渋り、上昇相場が続いていると考えられます。一方、18年3月の米中貿易摩擦を機に信用売りをした投資家は、買い戻すべき6ヵ月期日が迫っています。そのなか、9月20日の自民党総裁選で安倍政権の3選となれば、追加的な経済政策を見込む海外勢による日本株の見直し買いが相場を押し上げることもありそうです。

―― 買戻ししないといけない人・買いたい人が多くなることが予想されるんですね。

仮に、週足のマド(23098円)を埋めれば上放れが明確となり、売り方の買い戻しが加速しそうです。

③売買代金~アベノミクス相場、秋以降に商い復調

3つ目のポイントは、売買代金です。

2013~17年のアベノミクス相場では、秋以降の売買代金が復調しています。9月は休み明けの海外勢が市場に戻ってくることや、個人中心に中間配当や株主優待の権利取りを狙った買いも入りやすい月です。
特に2018年は、海外勢や個人の資金流入に売り方の買い戻しが加わることも想定され、日本株は売買の厚みが増してきそうです。

―― 秋は年末相場にむけてのスタートラインということでしょうか。

ここ数年の日本株を振り返ると、転換点は「秋」。2016年は米大統領選、2017年は衆院選をきっかけに、秋から年末にかけて2割程度上昇しています。今年4度目の23000円台のトライは上げ相場の前兆ともいえ、自民党総裁選の結果を先取りしたラリーが始まりつつあるようです。総裁選の結果と売り方の期日が重なる9月の売買代金に弾みがつけば、年末高につながっていくと思われます。

―― 9月に権利が取れる株主優待銘柄も参考にしつつ、欲しかった株を買ってみようかなと思います! 今月もありがとうございました!


窓(まど)

前日と当日(週足なら、前週と今週)の間に急激な価格変化が起こることによって、隣り合ったローソク足同士の間に空白ができることがあります。この空白を「窓」といい、一般的には窓が開いた方向に力が働きます。好材料が出て価格が急上昇したときに「窓を開けて上昇した」などといいます。また、窓開け上昇した株を持っている人は、高いうちに売ってしまおうという気持ちも働くため、一時的に売りの力も増え、開いた窓を閉めるように価格が戻ってくることがあります(=窓埋め)。悪材料が出たときに急落する場合も同様です。

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