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移動平均線の種類と使いかた

【★基礎からわかる「テクニカル分析」入門5-1】

テクニカル分析をするうえで最も重要な指標のひとつであり、大半の投資家が見るといっても過言ではない「移動平均線」について、学んでいきましょう。

移動平均線とは?

移動平均線とは、ある一定期間の終値の平均をつないでグラフ化したものです。

例えば、その日からさかのぼって5日間の終値の平均をつないだものを「5日線」といいます。ためしに5日線を描いてみましょう。

移動平均線は多くのトレードツールで当たり前のように表示されるため、自分で引いたり描いたりする機会は少ないかもしれませんが、どうやって算出しているのかは理解しておきましょう。

ほかにも10日線や25日線、200日線…など、平均をとる期間によって線の形は変わり、一般的に期間が短いほど株価の変化に敏感に反応し、長いほどなだらかな線になっていきます。

平均線はその期間におけるほかの投資家たちの平均売買値であり、損益分岐点ともいえます。

移動平均線の種類と使い分け

移動平均線の種類は日足をベースとした場合、
短期線」… 10日線や25日線
中期線」… 75日線や100日線
長期線」… 200日線

と大きく3つにわけることができます。

特にこのなかで、長期トレンドを表す200日線が、トレンドの方向性を示唆するには最も信頼できると一般的にいわれています。

(ちなみに短期を5日線・中期を20日線・長期を40日線…など人によって時間軸の設定はさまざまで、銘柄によって使い分けるという人もいます。)

どんな性質がある? 移動平均線の特徴

移動平均線を使うときに知っておきたい特徴や注意点を紹介しておきます。
まず、移動平均線の長所として、刻々と動く目先の価格変動に流されることなく、大局的に相場のトレンドを読みとることができることがあげられます。

一方で短所としては、パラメータ、つまり短・中・長期のどの時間軸を使うかによって効果が大きく左右されてしまうところがあります。

短期線は長期線に比べ、市場の動きを鋭敏にとらえることができる半面、「ダマシ」といわれる誤った売買シグナルが多数発生する傾向があります。

一方、長期線は短期線に比べ、市場の動きに反応が鈍く遅効性が強い半面、トレンドの信頼性は高い傾向にあります。

この特徴を考慮したうえで、短期~長期の異なる時間軸の移動平均線を併用することがポイントです。

中長期線で相場の基調であるトレンドをとらえ、短期線で売買タイミングを図ることが、移動平均線の有効的な活用法となるでしょう。移動平均線をつかった売買タイミングのとらえかたは、次回の記事で解説していきます。

>>次のレッスン「図でわかる8つの売買法則『グランビルの法則』とは」

>>【連載】これからの相場をテクニカル視点で読む! 中村克彦のテクニカルコラム
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