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第1回 人生100年時代の賢いお金とのつきあい方

【第1回】
長寿化が進み、現状でもすでに女性の2人に1人(49.9%)、男性の4人に1人(25.6%)が90歳まで生きる時代です(※1)。今後はさらに進んで、人生100年時代になるといわれています。長くなった人生をお金に困らずに暮らすには、30代・40代のうちからお金と仲良くすること、上手につきあうことが最大のポイントとなります。それには何を知りどんな行動をとればいいのか、個人からのマネーに関する相談の実績が豊富なベテランファイナンシャルプランナーへの取材をもとに、全4回にわたってお届けします。第1回、第2回は深野康彦さんにお聞きします。

※1 厚生労働省「平成28年簡易生命表の概況」

親世代のお金とのつきあい方は参考にならない

マネープランというのは、結婚、住宅購入、子どもの進学など、さまざまなライフイベントの実現に向けてお金を貯める方策を考えることです。30代は社会人になって10年前後。この先、まとまったお金が必要なライフイベントがたくさん待ち受けている世代です。

「しかも今後は人生100年時代。お金とのつきあいは一生ですから、30代なら70年、40代ならこの先60年ぐらいお金とのかかわりが続くことになります」とファイナンシャルプランナーの深野康彦さんは話します。だとすると、お金の扱い方の巧拙により、その後の人生に大きな違いが生じるはず。できるだけ上手につきあうのが得策です。

では、「お金と上手につきあう」とはどういうことなのでしょう。お金とのかかわり方は学校で教えられる機会がほとんどないので、自ずと親をお手本にする人が多いと思います。けれども大きく時代が変化するなか、親世代のやり方、例えば、資産形成の手段が元本保証の預貯金一辺倒というのはあまり参考になりません。

「ほかに保険やローンなども含め、お金まわり全般について、時代の変化に応じて柔軟に対処する必要があるのが今の30代・40代です。この世代が人生100年時代にあったお金とのつきあい方を確立する先駆者となるといえるでしょう」。

“お金の基礎体力”をつけて、アクシデントに備える

そうなると「大変そうだ」とネガティブな方向に心が傾くかもしれません。しかし、第一段階として取り組みたいことは、いつの時代も変わらない基本的なことと深野さんは語ります。

「それはお金をコントロールできるようになること。要するに家計管理です。自分の(わが家の)収入がいくらで何にいくら支出しているのか、収支をきちんと把握したうえで、ライフプランの実現に向けて貯蓄が進んでいればOKです。詳細は第2回でお伝えしますが、これができている人は“お金の基礎体力”があるといえます。基礎体力がついていれば、さまざまなスポーツにチャレンジしても問題がないように、“お金の基礎体力”があれば世のなかのいろんな変化にも柔軟に対応できるはずです」。

なかには金融資産がゼロという人もいるかもしれません。「シングル世帯では30代の40.4%、40代の45.9%が、2人以上世帯では30代、40代とも33.7%が貯蓄ゼロです(※2)。多くの家計相談を受けた経験上、貯蓄できるかどうかは収入の多寡に関係なく、家計のコントロール力次第です」。現状保有する資産がないなら、まずは100万円を目標に貯めるのも一つの手です。「そのぐらいあれば何かアクシデントがあったときにも対応できますし、次の段階にも進めます」。

※2 日本銀行金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(平成29年調査結果)」

投資は生涯現役、30代・40代から慣れておく

次の段階というのは投資です。「人生100年時代に投資はマストといえます。預貯金だけでは物価上昇からお金の目減りを防ぐのが難しいなか、投資を活用することで、中長期的にお金を増やせるようになれば、長くなった老後の資金確保にもつなげられるからです」。

投資をする際には、日本だけでなく諸外国に目を向けることも大事だと深野さんはいいます。「日本は今後見込まれている人口減少により、全体としては大きな経済成長は期待できません。一方、新興国は人口増加を背景に高い成長性が期待でき、株式の時価総額の拡大余地が大きいとみられています(図表1)。先進国のなかではアメリカが今後も人口増加による経済成長が期待できる国です(図表2)。そのあたりに注目して、グローバルに分散投資をするのが一つの方法でしょう」

図表1 新興国の人口と名目GDP、株式時価総額(年次:1980~2020)

図表2 米国の人口と名目GDP、株式時価総額(年次:1980~2020)

投資はいわばお金に働いてもらうこと。「人生100年時代はなるべく長く働いて収入を得ることが大事。少なくとも公的年金が受け取れるようになるまでは、働くことを想定しておく必要があります。一方で、投資は一生つきあっていくもの、生涯現役と考えておきましょう。30代・40代のうちからスタートして慣れておけば、実践を通じて自分にあった方法や好みの投資対象がわかってくると思います。ときに失敗することがあっても、まだ取り戻すための時間がたっぷりあるので、いろいろなチャレンジが可能です」

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日経BPコンサルティング 金融コンテンツLab. 
ライター 萬 真知子

日経BPコンサルティング「金融コンテンツLab.」(https://consult.nikkeibp.co.jp/financial-contents-lab/)は、難しくなりがちなお金の話題を、わかりやすいコンテンツに仕上げることをテーマとして取材・情報発信にあたっている制作研究機関。月刊誌『日経マネー』編集部の在籍経験の長いベテランスタッフが中心となり、マネー系コンテンツを提供している。

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