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「抽選優待」で株主優待のプラスアルファの楽しみ

(写真=PIXTA)

海外旅行や工場見学会などが抽選で当たる株主優待

個人投資家にとって株式投資の魅力には、値上がり益や配当金が期待できることに加え、株主優待を得られることがあります。株主優待といえば、鉄道や小売り、食品、外食、レジャー・娯楽といった企業が自社商品・サービスを提供するほか、近年では商品・サービス提供で一般消費者との接点が薄い企業がQUOカード(全国共通のプリペイドカード)などの金券類を贈呈する優待を行うといった動きが増えているようですが、なかには「抽選でもらえる」株主優待を実施している企業もあり、株主優待のプラスアルファの楽しみとして注目されます。
抽選優待は、一般的な株主優待と違って、抽選に当たらなければもらえません。しかしながら、株主優待の中身は海外旅行、コンサートやスポーツイベントへの招待、普段入ることのできない工場の見学会など、贈呈品が高額であったり、受け取る人によっては自分の趣味に合った魅力的な内容となっています。
現在、実施されている抽選優待の具体例としては、繊維商社のタキヒヨー(9982)や独立系システムインテグレーターのシステム情報(3677)などが抽選で高額な旅行券が当たる株主優待を行っています。また、自社の工場見学会では、日本製鉄(5401)やJFE HD(5411)が製鉄所に、ホンダ(7267)が自動車工場に抽選で招待する株主優待を実施。リコー(7752)はカメラセミナーなど、大手芸能プロダクションのアミューズ(4301)は自社主催のコンサートやイベントなどに株主を抽選で招待しています。

安定株主の確保策として株主優待の導入が進む

株主優待を実施する企業の増加は続いており、この制度を導入している上場企業数は2019年9月時点で全体の4割程度の約1,500社と過去最高水準にあるもようです。こうした背景には、株式持ち合いの解消によって安定株主が減少するなか、企業が長期間安定的に株式を保有してもらえる個人株主づくりを積極化させていることが挙げられます。アクティビスト(物言う株主)の動きを警戒する企業が安定株主の確保策として株主優待を導入する動きは今後も続きそうです。
一方、株主優待が当たり前の制度となりつつあるなかで、個人投資家への魅力を高めようと、既存の株主優待を拡充したり特色ある内容の株主優待を実施したりする企業の取り組みも一段と進展してくるとみられます。最近の傾向として、長期保有株主への優遇や創業から何年目といった節目の年に記念優待を実施する動きも増えていますが、株主優待にプレミアム感を持たせる抽選優待の採用が広がることが期待されます。会社主催のイベントや工場見学会などに参加した個人投資家は、その企業の良さを再認識し、株式の長期保有につながりやすいとの見方もあるようです。

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