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追加緩和を見送った日銀

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(写真=PIXTA)

 金融市場では追加緩和期待が高まっていたものの、4月27日~28日開催の日銀金融政策決定会合では、現状維持が決定されました。

 一方、消費者物価の前年比が「物価安定の目標」である2%程度に達する時期は、2017年度中になると予想されるとしています。1月時点の2017年度前半頃という見通しから、さらに後ずれしたのです。日銀としてはなるべく追加緩和を温存しておきたいという意識が働いている可能性があります。しかし2017年度中においても、物価目標の達成は難しいとみられ、いずれ日銀は追加緩和を迫られるでしょう。

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