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110万円からはじめるリアル投資の全記録。白鳥さんの信用取引体験日記~50代男性がお金と健康な身体を手に入れるまで~

そろそろ老後のことも気になりだした一般の個人投資家 白鳥さん(50代後半男性・素顔はちょっとコアラに似ている)のはじめての信用取引体験に、お金のキャンパス編集部が密着取材。貯金はほぼお酒に消えていたという白鳥さんが、一念発起して株式投資に挑戦。しかも、リスクが高いといわれる「信用取引」に…!? そのリアルな投資の全記録を複数回にわたって公開します。

私の投資経験

「大切なのは精神的貧乏にならないこと。経済的な貧乏はまったく問題ない」という親の教えのもとに育ち、資産形成が苦手で貯金も同世代に比べるとかなり少ない。
自分でも意外なほど全部飲んじゃう人だった。

若いころに、取引先の大手証券会社の営業マンから奨められるがまま、いくつかの有価証券に投資したが、バブルが弾ける。資産形成としての有価証券に良いイメージは持っていない。
好きな企業の株をいくつか保有しているが、“資産形成”というよりも“応援“のつもりで保有。
余裕資金がある程度できたら買い増しでもしようかとは思っていたが、性格が災いしてか、わずかな余裕資金に増える気配がない。
したがって、ここ20年ばかり、株を買ったことはあるが売ったことがない。また、入金したことはあるが出金したことがない。
最近、ようやく老後の生活費のことを少しだけ心配し始めた。

3年前に投信のつみたて開始

投信のつみたてを調べているうちに、これなら自動的に貯まるし、始めることに。実は評価損益に興味があまり無い。私にとって大切なのは、毎月決まったお金が使えない状態になること。いくら貯まったかではなく、いくら使えなくなるかが大切。個人年金保険と個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)というのもあったが、個人年金保険は年金受取期間に引き出すときに最低金額が保証されているが、より増えた金額が保険会社のものになるのでは?と思い、また、個人型確定拠出年金は、引き出すタイミングが自動的にコントロールされるというがそれは自分でもできると思い、素直に投資信託のつみたてを選択。

50代後半から始めても遅いと言われるかもしれないが、やってなければお金を使っていたので、明らかな体質改善だと思っている。3年間でまあまあ貯まった。

つみたてを始めて3年後に信用取引を知る

もう少し老後の心配を始める。仕事ばかりしてきたので趣味も増やしたいし。
つみたてだけではどうもと思っていたところに信用取引を知ることになる。

※編集部注

何を知ったかというと、信用取引はお金持ちのためとか、一発勝負をするためだけにあるのではなく、わずかな元手でコツコツお小遣い稼ぎをするという利用方法があるということ。そして、そういう人が世の中にたくさんいるということ
株の売買でお金を稼ぐ?自分には性に合わないと思いつつ、みずほ証券ネット倶楽部で保有していた株をひとつだけ売って110万円程度の保証金を作る。株を売却すること自体、十数年ぶり。

最初は、株を代用有価証券(お金の代わりに保有株式を信用取引の担保にすること)として始められると思ったが、ネット倶楽部に預けている株は全部NISA預かりだったので、できなかった。※NISA口座で買った株式は代用有価証券にはできない

複数の友人と相談して、投資方針を決める

売買を繰り返して利ザヤを稼ぐという経験がなかったので、複数の友人に相談。
一人は会社の同僚、もう一人は証券会社の友人。どちらも株の売買をしている。

保証金が110万円なので300万円程度の建玉まで建てられるが、
①最初のうちは110万円以上建てない
1つの建玉は50万円程度に揃える(だから建玉は2つ)。
③損益はプラスもマイナスも10%以内で返済(反対売買)

というルールで開始することに。証券会社の友人も「そのルールなら大丈夫だと思うよ!多くの人はルールを守れなくなるから気をつけて!特に損切りルールだよ!」とのこと。

ただいまの保証金:110万円

「玉(ぎょく)」・「建玉(たてぎょく)」
信用取引や先物取引などで買った(売った)状態で保有している株のこと。未だ決済していないもの。買いポジション・売りポジションなどともいう。

「損切り(そんぎり)」
自分の予想とは反対の値動きになったときに、それ以上損失がふくらむ前に決済すること。
損失によるダメージを最小限に抑えるためには大切なルールでもある。

【「白鳥さんの信用取引体験日記」続きはこちら】
第二回 マイルールを決めてプラス5万円。