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「13日の金曜日」のアノマリー “不吉な日”とドル円相場の関係

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(写真=zuzoli/Shutterstock.com)

「ジブリの呪い・ジブリの法則」をご存じでしょうか。

2016年8月10日のお金のキャンパスにも記事(「ジブリが放映されると株価が動く? ジブリ世代の株式投資術」)がありますが、『金曜ロードSHOW!』でジブリのアニメが放映されるとその夜の為替市場は荒れて、翌営業日の日本株市場も大荒れになるというものです。

特に月初の金曜日には為替市場が材料視する米国の雇用統計が発表され、この日とジブリの放映が重なると大幅な円高になり、翌営業日の日本株市場も荒れるというアノマリーが市場の話題となったことがありました。

「13日の金曜日」は“不吉な日”?

ここで、ふと13日の金曜日は一体どうなのだろう、という疑問が浮かびました。2017年最初の13日が金曜日だったからです。

13日の金曜日は、イエス・キリストが処せられた日として有名ですが、実はこれは俗説で正しくないという説もあるようです。ただ、英米仏などでは不吉な日とされており、同名のホラー映画もヒットしました。

直近の13日の金曜日、2017年1月13日の為替市場は東京オープンとNYクローズを比較するとわずかながら下落(ドル安円高)する結果となりました。さて、過去の13日の金曜日とドル円相場の間にはアノマリーがあるのでしょうか。手元にあった1990年からのデータを調べてみました。

データで見る13日の金曜日のアノマリーとは?

1990年1月から2017年1月まで、13日の金曜日は47回。そのうち、始値に対して終値が上昇(ドル高円安)となったのは28回(約60%)、逆に下落(ドル安円高)となったのは19回(約40%)。この間(1990年から2017年)にかけてのドル円相場がもみ合いながらも傾向とすればやや下落(ドル安円高)方向にあることを考えれば、13日の金曜日には上昇(ドル高円安)傾向になるアノマリーがあると言えそうです。

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ただ、直近10年、2007年以降の19回を調べると、上昇10回、下落9回ときっ抗しており、残念ながら、このアノマリーは直近薄れつつあるようです。次の13日の金曜日は2017年10月。さて、どうなるでしょうか。

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