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ビジネスパーソンへ向けた創業者からの格言・名言

(写真=PIXTA)

特色ある企業、代々続く企業の多くは、創業者の卓越した見識やスピリッツがDNAとして根付いています。創業者の残した格言・名言について、今回は今もなお経済界で異彩を放ち続けるユニークな経営者、小林一三氏、渋沢栄一氏、アンドリュー・カーネギー氏が残した言葉から、今を生きるビジネスパーソンに役立つ格言・名言をご紹介します。

長所を顧みて、磨きをかけよ

「自分の持つ長所を確信することである。確固たる思想を飽くまでも維持することである。訓練式タイプ型のみに憧れず、何人も持つ自分自身の長所を顧みて、それに磨きをかける人の多からんことを切に希望する」

 —-小林一三

なにかと横並び意識の高い日本のサラリーマン社会。自分の強みに気づき、自分ならではのアイデアや価値観をどれだけ多くの人に認めてもらえるかが、そこから一歩踏み出すための鍵となるのかもしれません。

小林一三氏は阪急グループ創業者。「乗る人がいなくて赤字になるなら、乗る客を作り出せばよい」と、沿線に人の集まる場所を作るという卓越した才覚により、鉄道事業を中核に駅前百貨店や住宅開発を進めました。なかでも宝塚という、当時は田舎の駅に若い女性だけの歌劇団を創設し、乗降客を飛躍的に増加させました。また、電車の中吊り広告の考案、東宝を設立するなど、新しいアイデアを次々と実現させた人物でもあります。

誰にでも長所もあれば短所もあります。得意もあれば不得意もあります。自分の得意分野をいち早く見出し、それに磨きをかけることが、豊かな仕事に、やがては豊かな人生につながっていくのかもしれません。小林氏のこの言葉は、特に若いビジネスパーソンにとっては背中を大きく押してくれる名言となるのではないでしょうか。

好きなればこそ進める

「ただそれを知っただけでは上手くいかない。好きになればその道に向かって進む。もしそれを心から楽しむことが出来れば、いかなる困難にもくじけることなく進むことができる」

 —-渋沢栄一

我慢や忍耐を美徳に思う日本人にとって、「仕事を楽しむ」ことに抵抗を感じてしまう人も多いかもしれません。しかし、好きこそものの上手なれ、という言葉があるように、好きだからこそ苦労も物ともせず打ち込める、好きだからこそ他には及ばない高みを極めることができるということもあるはずです。

渋沢栄一氏は、明治大正期における実業界最大の指導者で、『日本の資本主義の父』ともいわれる人物です。一橋慶喜(のちの徳川慶喜)に仕え実力を発揮し、パリ万博に随行し海外の見聞を広めます。維新後は明治政府に招かれて大蔵省に入り、井上馨と共に財政制度確立に尽力。また日本最初の銀行である第一国立銀行の総監役(後に頭取)を務め、さらに抄紙会社(後の王子製紙)や日本鉄道会社をはじめ、紡績会社、ガス会社、船舶会社など、財界の指導者、まとめ役として500超の企業の設立に手腕を発揮しました。

多くの企業の経営・資金、そして人材面などに関わった渋沢栄一氏だからこそ、仕事が好きで心から楽しめる人物こそが、事業を成功に導くことができると熟知していたのでしょう。

100%の力を発揮すればこそ

「普通の人は、25%の気力と能力しか仕事に費やさない。だから世間は、50%の力を出す者に敬意を払う。そして100%を発揮するごくごく少数な者に対しては、心からの尊敬を捧げる」
(The average person puts only 25% of his energy and ability into his work.
The world takes off its hat to those who put in more than 50% of their capacity, and stands on its head for those few and far between souls who devote 100%.)

 —-アンドリュー・カーネギー

果たして自分は、目の前の仕事に100%の力を注いでいるか? 回りから評価されないのは、自分の努力が足りないからではないだろうか? 鉄鋼王カーネギーの言葉は多くの人の胸に突き刺さるかもしれません。

アンドリュー・カーネギー氏は、スコットランド生まれのアメリカの実業家です。貧しい家庭に生まれ、移民としてアメリカに渡った後、週給1ドル20セントの糸巻き少年として働き始めます。その後も電報局の配達夫、鉄道会社の秘書兼電信技手などを経験。そしてどの職業、職種においても、カーネギーは一心不乱に仕事に打ち込み、同時に回りからの信頼を集めてきたと言われています。

そして絶えざる努力の積み重ねによって、ついにカーネギーは世界最大にして最も高収益な会社(当時)の「カーネギー鉄鋼会社」の創業者となったのです。

また人生の後半には、教育や科学研究、平和活動など、多くの慈善事業にも力を注いだカーネギー。彼の歩みは、お金や地位ではなく、目の前の仕事に100%打ち込むことの大切さを私たちに示しています。

格言・名言に共通するもの

3名のユニークな経営者の格言・名言を紹介させていただきました。三者三様の格言・名言でしたが、いずれも共通するのはそれぞれに確固たる「信念」がある点ではないでしょうか。彼らを見習い、また自身の「信念」を持って仕事に取り組むことが、よりよいビジネスパーソンになる近道となるでしょう。

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