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「リズム」― 兜町カタリスト櫻井英明のここだけの株話

「リズム」

火曜日が高く、水曜日が安いというリズムが2018年。
火曜日が安く、水曜日が高いというリズムが2017年でした。(火曜日20勝31敗、水曜日31勝20敗)。
そして、2016年は火曜日が高く、水曜日が安いというリズムだったのは間違いありません。(火曜日28勝23敗、水曜日23勝27敗)。
今年は春先くらいまで火曜日が4勝しかしていませんでしたので、「2016年タイプかな?」と考えていました。
結局、水曜日は秋から盛り返してきましたが、年間で勝ち越せるかどうかは微妙なところ。
「そんな小さなことにこだわってどうする?」、という声も聞こえてきますが、個人的には結構こだわりたいところです。
以前お話しした日本橋兜町の日証館の入り口にある渋沢栄一翁の「赤石」を撫でると、株高のアノマリー。
10月半ばから結構効いている感じで5連勝。
面白いことに、11月9日水曜日の米中間選挙の開票当日の後場は撫でるのを何故か忘れました。
後場寄り5分前に赤石を撫でていないことに気がついたのですが、後の祭り。
14時50分くらいまでは前日比プラスで推移していたのですが、大引け直前にマイナス転換。
引けてみれば結局、前日比マイナスとなりました。
「大人げない」という市場関係者もいますが、細かいことが気になる性格というのは、得なような損なような、微妙なところです。
それでも、株式投資全般では「細かいことが気になる性格」の方が良いような気がします。
誰もの目の前を同じ材料が通過しているのに、「それに気がつくかどうか」が投資のチカラの源泉でもあると思うからです。

ゴルフだって野球だって、プロは毎日道具に触ることが求められます。
株だって毎日毎日、動きを観察しなければなりません。
そうすることで、目の前を通り過ぎている変化を見逃すことなくチャンスに結びつけることができるのです。
例えば、数字というものは単なる羅列に過ぎません。
ところが、過去からの連続性を加味すると、様相が違ってくるから不思議です。
おそらく、株で勝つ方法の一つは、この数字の記憶から推論ができるかどうかだと思います。
騰落比率が70%台になった。
裁定買い残が1兆円を切った。
空売り比率がバッケンレコードだ。
200日線からのかい離が40%を超えてきた。
SKEW(スキュー)指数が160%になった。
個々の数字は単なる数字。
しかし、連続性をもたせると記録という異常値が浮かび上がります。
この異常値に対する触覚こそ育てなければならないもの。
必要なのは毎日眺めること。
朝の10分ほどで構いません。
経済紙などの相場欄を眺めて数字の連続性を確認するだけでいいのです。
あるいは、チャートを眺めてかい離を確認するだけでいいのです。
そして、「何で上がらない。逆に下がる」のか、「どうなったら切り返すのか」を考えることは相場の世界で成長する秘訣。
「誰が儲かるのか」を考えることもいいでしょう。
早起きの朝の星や夜更けの月を眺めながら「来し方行く末」を考えること。
ちょっとロマンチックでありながら、明日への希望に満ちているような気がします。
何より「格好良い」ですよね。
そして、「日々新たなり」です。
これを毎日行ったら不眠症になることはありません。
起きたときに「さあ、今日も何か新しい変化がある」となるでしょう。

相場のリズムは上でも下でも「序破急」というのがあるような気がします。
能や演劇の世界の言葉ですが、このリズムに
結構遭遇するような気がします。
そして、「一期一会」。
一日として同じ相場はありません。
そして、「序破急」の「急」の次は「幕」というのが常識でもあります。

「イノシシ年」

2019年はイノシシ年。
格言は「亥固まる」。
過去5回の相場では4回がプラス。
うち3回は2割以上も上昇。

2007年 17,353.67 → 15,307.78円 ▲11%。
1995年 19,684.04 → 19,868.15円 △1%。
1983年  8,021.40 →  9,893.82円 △23%。
1971年 2,001.38 →  2,713.74円 △35%。
1959年  671.28 → 874.88円 △30%。

2019年の干支は「己亥(つちのと・い)」。
「己(つちのと)」は明るい中天の太陽。
「亥(い)」は暗闇の新月を象徴しているそうです。
十干である「己」と、十二支の「亥」の組み合わせ。
「己亥」は「ステップアップする充実したタイミングにありながら、どうも調子に乗るとチャンスを逃す年」。
ツチノトとは、土の弟という意味で陰陽五行では陰の土。
土とは今、自分が立っている土地のこと。
また「己」は「おのれ」。
解釈は、「絶好調だからこそ落とし穴が潜む年」とされます。
一方で、「亥」は次に進むための安定した準備期間
十二支最後の「亥」で地面に落ちた種が土中へ埋まり、次世代の生命へと繋がっていくという意味。
「亥」とは、生命が収蔵された核。
次へのタスキを渡す大切な準備期間という意味もあるそうです。
結論は「迷わず信念を持って継続すれば吉運が舞い込む」。
実行は難しいかも知れませんが、年末年始が近づくと、どうしても気になるものですね。

一方で、1950年から2013年までの西暦末尾の年の市場動向。
期間中の年間平均上昇率は11.15%。
それよりも良い上昇率を出している西暦の末尾の年は、「2・5・6・8・9」の年。
そのうちで一度も負けたことがないのが「5」と「9」の年。
特に良いのは末尾「9」の年。
大きなパラダイム・シフトが起きるとされます
1989年にバブル経済終焉、東西冷戦が終結。
1999年は通貨「ユーロ」が導入。
2009年は自民党政権が倒れて民主党に歴史的な政権交代の時期でした。
西暦の末尾8の年は3月買い8月売りのアノマリー。
西暦の末尾9か0の年は天井になりやすいというのがアノマリーです。

 

櫻井 英明(さくらい えいめい)
ストックウェザー「兜町カタリスト」編集長

日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。
幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。

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