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【第3回】和泉昭子氏が教える、「年金減少時代にお金を確保する年金投資術」

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生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナーの和泉 昭子氏

マイナス金利に突入した現在、大切なお金を守り、増やしていくために資産運用を考えている方は多いのではないでしょうか。
お金のキャンパスでは、生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナーの和泉 昭子氏による連載を通じて、かしこく資産運用するためのノウハウをお届けします。

第3回目は、年金が減っていくこれからの時代、老後に必要なお金をすこしでも多く確保するための資産運用術を教えていただきました。

寿命は延びても、年金は減るばかり!?

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(写真=PIXTA)

日本人の平均寿命は2060年には男性84.19歳、女性90.93歳となると見込まれ(※)、高齢期が長くなっていくことが予想されます。
(※国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)の出生中位・死亡中位仮定による推計結果」)

一方、2015年度は、少子高齢化への対策として公的年金の給付水準を自動的に調整する「マクロ経済スライド」が、初めて発動されました。従来、年金額は物価や賃金の上昇率に連動して見直されてきましたが、その上昇率から一定の調整率を引いた分しか年金額を上昇させないというしくみです。つまり、数字上は年金額が増えていても、実際の年金の価値は目減りするということになります。

年金の価値が目減りし、またマイナス金利の影響で預金金利もほとんどつかない今、年金生活者の方は、退職金など手元にある資産を取り崩すペースがこれまでより早くなっていくことになります。お金の寿命を延ばすためには、これまで以上の工夫で、少しでも資産運用の利回りを上げていくことが必要でしょう。 

年金生活でも運用を続けることで、お金の寿命は延びる

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(写真=PIXTA)

年金生活における余裕資金を運用する場合、年2〜3%の利回りで運用し続けられればお金の寿命はずいぶん延びます。ただし、税金や運用経費等がかかりますから、正味のリターンを意識することが必要です。

年金生活に入ってからの運用で注意すべきことは、リスクを引き受けすぎないということです。特に運用経験が浅い場合は、個別株式に投資するより、プロが分散投資をしてくれる投資信託を活用するほうが無難でしょう。

和泉先生が初心者におすすめする投資信託は?

一口に投資信託といってもさまざまなものがありますが、初心者でも始めやすいのは国内外の株と債券に分散投資するタイプです。一定のエリアや運用対象にまとめて投資するのに比べ、経済動向に左右されにくく、値動きが緩やかという傾向があります。

株式の比率が高いと値動きが激しくなるため不安ということであれば、債券を中心に運用するタイプがいいでしょう。ただし、現在、国内の債券に投資するタイプはマイナス金利の影響で運用状況が芳しくなく、また世界的にも金利が低い水準にあります。そのため、従来は債券投資といえば国債が中心でしたが、財務状況が比較的健全な社債に投資するタイプも注目されています。

海外に投資する場合は、為替リスクが生じます。これについてはあらかじめヘッジすることも可能です。ご自身がどれだけの値動きに耐えられるかという「リスク許容度」に応じて、為替ヘッジするか否かを選択しましょう。

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