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為替レートはシーソーのように【外国為替の基礎知識】

(元画像=vladwel/stock.adobe.com、 編集=お金のキャンパス編集部)

この記事は、みずほ証券YouTube公式チャンネルとのコラボ企画です。みずほ証券の鈴木さんが外国為替の基礎知識を解説する「みずほ為替塾」から、ポイントを要約してお届けします。(記事一覧はこちら)

今回のテーマ シーソーのように動く「為替レート」

比率や割合を意味する「レート」ですが、鈴木さんは為替レートのことを「シーソーのようなもの」と説明しています。いったい、どういうことでしょうか。

鈴木さんの解説動画はこちら

為替レートの動き方

鈴木さんの解説まとめ

 
 ✔︎ 「2つの通貨の交換比率」が為替レートです。
 ✔︎ 片方の価値が上がる=もう片方の価値が下がる、ということです。
 ✔︎ つまり、株価のような「値段(プライス)」ではありません。

 

例えば、株式市場では、とある銘柄の株価が上がったとき、それは「銘柄の価値が上がった」のであり「日本円の価値が下がった」とは考えません。普通の感覚では当たり前のことですが、ここに為替市場独特の考え方があるようです。

為替レートはシーソーのように

為替レートでは、通貨ペアのどちらかが上がれば、もう片方の通貨は必ず下がります。例えば、ドル円レートでは「円高=ドル安」で「円安=ドル高」です。「円高ドル高」や「円安ドル安」とはならずに、必ず相対的に表現されることを、鈴木さんは「シーソーのようだ」と言います。

ドル高円安とは
ドルと比べて円が下がったとき。
または、
円と比べてドルが上がったとき。
円高ドル安とは
円と比べてドルが下がったとき。
または、
ドルと比べて円が上がったとき。

円が上がっても、円高ドル安になるとは限らない

為替レートはあくまでの両通貨の関係であることを忘れないようにしましょう。為替市場で円の価値がどんなに上昇しても必ずしも「円高ドル安」になるとは限りません。そのときドルの市場価値が円以上に上昇していれば、それは「ドル高円安」になります。

円の上昇幅 ドルの上昇幅 ドル高円安
(変化なし)
円高ドル安

同じように、為替市場全体で円の価値がどんなに下落しても、ドルの価値がそれ以上に下落すれば「円高ドル安」になります。

円の下落幅 ドルの下落幅 ドル高円安
(変化なし)
円高ドル安

このように、為替市場とは「通貨と通貨の交換」が行われることから、株式市場のように「プライス」ではなく、「レート」という相対的な数字によって取引が行われる点に特徴があると説明しています。

鈴木さんの解説動画はこちら
「シーソー」の説明から再生が始まります。


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