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20代の半数近くが金融資産ゼロ!? 「お金がふえるサイクル」はこう作る(前編)

(写真=Thinkstock/Getty Images)

20代の半数近くが金融資産を保有していない現状がデータにより浮き彫りになりました。

そのような時代にも、確実にやってくる老後の備え、どうしていますか?若いうちは毎月の生活費で精一杯で、余裕がないから貯蓄なんて無理と思っている人が多いとデータからもうかがえます。しかし、そのように考えている方たちにこそ知っていただきたいのが、少額から始めることができる投資です。決して投資を始めるのに、まとまったお金が必要ということではありません。

積み立てなら手間ひまかけずに資産を作れる

社会人になって数年の20代やまだ若い30代がどの程度金融資産をお持ちかご存じでしょうか?

20代の平均貯蓄額は184万円。30代で395万円。このようなデータが実はあるのです。もしかしたら、20代、30代の若者世代も意外に貯蓄しているのだなと感心された方もいるかもしれません。しかし、これは平均値ということもあり、極端に多い人や少ない人がいると、多い方や少ない方に引っ張られる傾向があります。

実感に近い値として、貯蓄額を少ない人から順に並べたときにちょうど真ん中にくる中央値があります。中央値は20代が0円、30代が167万円、40代が200万円です。

残念なことは、20代の45.3%が金融資産を持っていないことです。30代以上でも30%前後の人が貯蓄を持っていません。

あなたの場合はいかがでしょうか?

もし貯蓄が少ないなら、早急に金融資産を増やす体制を整える必要があります。自身の資産を形成するために、銀行の預金に回したり、積立型の保険に入ったりと、さまざまな仕組み、制度を活用している方もいらっしゃるでしょう。社会人として習慣にしていただきたいことに、毎月の給料が振り込まれたらすぐに一定額を積み立てるということがあります。

積み立ては金融機関のサービスの1つで、いったん積み立ての仕組みを作れば、あとは自分で何もしなくても自動的に口座から引き落とされて、お金が積み上がっていきます。毎月の生活費を節約して残ったお金を預金に回そうと思っても、なかなか残らないのが現実。一定額を自動的に積み立てに回し、残ったお金でやりくりする方が実行しやすいものです。このように資産形成をしたいなら積み立ては必須です。

この積み立て、実は預金のみならず、証券会社が取り扱う商品にも積み立てできるものがあります。しかし、万一の備えとして保険に加入し、毎月保険料を支払っている人は結構いるのに、証券会社が取り扱う「投資」となると敬遠される方が多く見受けられます。特に若いうちは毎月の生活費で精一杯。お金に余裕がないから投資なんて無理と思っている人も多いでしょう。

投資しない理由は資産が少ないから

アンケートによれば、金融資産が300万円未満の人は、投資をしない理由として資産がないことをあげています。

保有金融資産別にみた投資への取り組み状況
 保有金融資産の額によって、投資経験者の割合がはっきりと異なる。図表(左)にある通り、保有金融資産が多いほど投資経験者は多く、保有金融資産300万円以上の階層では約半数以上が投資を経験している。
 また、保有金融資産が一定の額を超えると、資金がないという理由で投資しない人が減少する。図表(右)は投資未経験者の内、「投資しない理由」として「資金がないため」を挙げている人の割合を示している。金融資産300万円未満の階層では資金不足を理由に挙げる人は4割を超えるが、300万円を境界にその割合は減少している。

保有金融資産による違い(左)と資金不足を投資しない理由に挙げる人の割合(右)

確かに、余裕資金がある方が投資には取り組みやすいでしょう。大手企業の株の中には値が張るものもありますし、投資したお金は増える可能性がある一方、元本割れのリスクもあります。ある程度の余裕資金を貯めてからというのは、堅実な考え方と言えます。

また、投資と聞くと「まとまったお金でタイミングよく投資商品を買うこと」だと思っている人も多いかもしれません。その場合は、余裕資金で投資をすることが鉄則です。しかし、若い人が資産形成のために投資を活用したい場合には、少額ずつ定期的に積立投資する方法があります。

後半では証券会社でも取り扱っている積み立てについて紹介しましょう。

日経BPコンサルティング 金融コンテンツLab. 
フィナンシャルプランナー 坂本綾子
日経BPコンサルティング「金融コンテンツLab.」は、難しくなりがちなお金の話題を、わかりやすいコンテンツに仕上げることをテーマとして取材・情報発信にあたっている制作研究機関。月刊誌『日経マネー』編集部の在籍経験の長いベテランスタッフが中心となり、マネー系コンテンツを提供している。

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