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一度は離職。社会復帰にむけて“学び直し中”の40代女性の勉強内容は?

学びシリーズの第2回は、今注目されているリカレント教育課程を実施する日本女子大学の受講生にインタビュー。リカレント教育を受けるために地方から上京した、和田亘代さん(43歳)にお話をうかがいました。

キャリアアップを果たした再就職を実現する

————日本女子大学のリカレント教育課程を受講したきっかけを教えてください。

和田:私は高知県出身で、新卒で地元の銀行に就職しました。東京支店で数年働き、その後地元に戻り、公益法人で経理や人事コーディネイターなどの仕事をしていたのですが、家庭の事情で離職することになりました。数年前に、また働きだす環境が整ってきたので再就職を考えましたが、自分の可能性をもっと広げるためにも、自分のスキルを学び直した方がいいのではと考えました。

キャリアアップのための講座をインターネットなどで探すうちに、たまたま母校である日本女子大学のウェブサイトにたどりつき、リカレント教育を実施していると知りました。

日本女子大学リカレント教育課程のウェブサイトhttp://www5.jwu.ac.jp/gp/recurrent/index.html

就職率が高いということのほかに、特にITと英語教育に力を入れているという点に魅力を感じました。パソコンは前職でも使っていましたが、毎日ほとんど同じ機能しか使わなかったので、自分のPCスキルがほかの企業で対応できるか不安だったのです。英語は社会人になってから仕事で使う機会がなく、同様に再就職で不安がありました。そこで、まずはリカレント教育でITと英語を学び直したいと思いました。

————受験のための勉強は、いつどのくらいされましたか?

和田:受験は英語、PCテスト、面接がありますが、英語はリスニング、文法、リーディングの問題が出るので、説明会に参加した後の2ヵ月ほど、午前中の時間を使って集中的に勉強しました。

意欲的に学習する人に向いた環境

————受講されている科目を教えてください。

和田:前期だけで、マーケティングマネジメント、時事英語、内部監査、記録情報管理者資格準備講座、TOEIC、プレゼンテーション、ITリテラシー、貿易事務、キャリアマネジメント、日本語コミュニケーション論の11科目です。前期・後期で必要なのが必修7科目、選択必修7科目なので、私は少し欲張り過ぎたかなとも思いますが、それだけ興味を引く授業が多いんです。なかでも、マーケティングの授業が面白いですね。文系だった私は「なるほど、そういうことなんだ」と毎回、驚きと発見がありました。ITリテラシーとプレゼンテーションの授業は、再就職後にどの企業でもすぐに使えることが多いと思います。

————今、あらためて学び直しをしてみて10代、20代の学生時代と何が違うと感じていますか?

和田:学生時代は義務感で勉強することも多かったですが、今は社会を知っているので、どんなビジネススキルがあれば社会で役立つかが具体的にイメージできる点がいいですね。受講生は20代後半から50代まで幅広いので、そのまま会社の中の年齢層のようです。課題が出れば、仲間と一緒になって教えあったり、問題解決をしています。仲間の存在も大きいですね。

グループワーク形式での授業も多く、ここでの仲間との出会いが社会に復帰してからも力になるという 

あらためて自分を見つめ直すきっかけに

————卒業後はどのような仕事に就きたいか、イメージできていますか?

和田:入学前は、「自分の可能性を広げたい」という気持ちが大きく、これまでやってきたキャリア以外の仕事もあるのではと思っていましたが、リカレント教育を受けてみて、「私はやはりこの職種が得意で、自分に合っているんだなあ」と再認識することができました。その点、ピンポイントで集中して勉強ができます。

————最後に、あらためて入学して良かった思うことを教えてください。

和田:一度、離職したことでブランクが気になっていましたが、リカレント教育を受けてみて、離職前よりも自分に自信がつきましたね。自分に何のスキルが足りなかったのか具体的にわかりましたし、それを補完して再就職に向かって動きだせます。同じような境遇の仲間の存在も非常に大きくて、知り合いやお友達が増えたことも自分の宝だと思っています。

人生100年時代に、学び直しのきっかけは人それぞれ

社会人向けの生涯学習の場はこれまでも多く存在しましたが、100年ライフの人生戦略として、ビジネスに特化した再就職向けの教育機関も今後、着実増えていくでしょう。教育訓練給付制度を活用できる教育機関や講座も増えており、本人の経済的な負担を軽減しながら、上手に利用してキャリアアップ、スキルアップが目指せる時代に変化しています。

日本女子大学のリカレント教育課程で学ぶ受講生の動機は、今回インタビューに応じてくれた和田さんのように、家庭の事情が落ち着いたので、再就職に必要なビジネススキルや知識を修得したいという人のほか、育児休業中にブラッシュアップしたい、10年後の自分の生き方や働き方を考える機会を持ちたい、ブランクが長いため、仕事や就職環境について情報を得て再就職に対する自信をつけたい、前職と異なる仕事に就きたいなど、さまざま。

次回は、リカレント教育を修了した方々がどのように活躍されているのか、お聞きします。

 

日経BPコンサルティング 金融コンテンツLab. 
吉田明乎

日経BPコンサルティング「金融コンテンツLab.」(https://consult.nikkeibp.co.jp/financial-contents-lab/)は、難しくなりがちなお金の話題を、わかりやすいコンテンツに仕上げることをテーマとして取材・情報発信にあたっている制作研究機関。月刊誌『日経マネー』編集部の在籍経験の長いベテランスタッフが中心となり、マネー系コンテンツを提供している。

【学びシリーズのバックナンバーはこちら】
第一回 ブランクがあってもキャリアはやり直せる 「リカレント教育」って何を学ぶの?

【学びシリーズの続きはこちら】
第三回 100年ライフをどう生きる? 学び直しで輝く、これからの生き方

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