そろそろ老後のことも気になりだした一般の個人投資家 白鳥さん(50代後半男性・素顔はちょっとコアラに似ている)のはじめての信用取引体験に、お金のキャンパス編集部が密着取材。貯金はほぼお酒に消えていたという白鳥さんが、一念発起して株式投資に挑戦。しかも、リスクが高いといわれる「信用取引」に…!? そのリアルな投資の全記録を複数回にわたって公開します。
前回、相場が急落して損失を被った白鳥さん。証券マンの友人のアドバイス通り、買い増ししてみたのですが…
10週目:買い増しした銘柄がどんどん値下がり!事件だ!
買い増しした銘柄がどんどん下がっていく!さすがにヤバイかも!と思いつつ、もう一度だけ例の証券マンの友人に相談。答えは「チャンス到来です。さらに買い増しでしょ!」とのこと。やっぱりそうきたか!
でも、損切りマイナス5%のルールも建玉は異なる業界の銘柄5つというルールもすでに破っているし、買い増しはしないことに。アラートメールも改めてセット。結局、この銘柄だけは彼を信じてルールを破ったままにして、それ以外は頑固にルールを守ることに。
アラートメールはしばらく来ないだろうから、もう少し勉強してみた。
要するに、株価が上がる銘柄を選べば良いのだが、それを予測するには大きく2種類あるようだ。ひとつは“アナリストのレポート”、もうひとつは“テクニカル分析による予測”。
なるほどなるほど。
アナリストレポートはレーティングが「買い」になっている投資判断と目標株価をすでに参考にしているので、さっぱりわからないテクニカル分析を調べてみた。ネットでいろいろ調べてみると、過去の株価の動きから今後の株価の動きを予測するアルゴリズムがたくさんあるらしいということがわかった。確かにそうなるわな!
まあ、過去の事象から法則を見つけるのは物理も化学も一緒なので、そんなもんだろうと思いつつも、チャートを見ながら「上がる気がする」程度の感覚で買うよりも、少しはまともな気がするので利用することにした。
次に買う株を探すときに、数あるアルゴリズムで買いシグナルが出ている銘柄が簡単にリストアップできれば良いのだが、と思って探してみたら「売買シグナル」というぴったりのツールが見つかる。いいじゃないですか?次はこれを使って買ってみよう!
この週は返済していないので保証金変わらず。
ただ、6つ目のルールを追加した。
⑥証券会社の友人に相談するのは、半年に一回程度とする。
11週目:買い増しした銘柄がさらに下落!でも。。。
例の買い増しした銘柄がどんどんマイナス20%に近づいていく。まあ、これだけはルールの外としたのでそのままに。
他の銘柄は徐々に値上がりしているが、買い増し銘柄のマイナスが大き過ぎて全体で結構のマイナス。これさえなければなどと思っていたが、運よく週末に復活してプラスに。
そして、久しぶりに建玉が全部赤くなった(プラスになった)。
全部返済すれば13万円のプラスになるが、今回はアラートメールが来るまで、つまりプラス10%になるまで返済しないことにしていたので、そのままに。
株式投資が好きな会社同僚(仕事上は部下だが、実質的に私より偉い女性)に言うと「今すぐ利益確定しなさい!」と言われるかなと思って言ってみたら、やっぱり言われた。返済するふりをして、そのままにした。
この週、たまたま別の証券会社の友人と飲むことになり、いつしかテクニカル分析の話に。いろいろと教えてもらった。株価が底値と思って買うのを逆張り。上昇が続くと思って買うのを順張りというのだそうで、私の投資のやり方は典型的な逆張りだそう。だからテクニカル分析の中でも逆張りの指標を重要視したらいいとのこと。また、ナンピン買い(買い増し)はやらないのが基本なのだそう。なるほどなるほど。
ただいまの保証金:130万円のまま
【「白鳥さんの信用取引体験日記」バックナンバーはこちら】
第一回 110万円からはじめるリアル投資の全記録。
第二回 マイルールを決めてプラス5万円。
第三回 儲かる株のヒントは日常のなかに…
第四回 損で大ケガしない条件を考えてみた。
第五回 難しい分析はしなくても20万円儲かった
第六回 5年で3億円超え!? 妄想ふくらむ白鳥さん
第七回 株価が下がったら取るべき行動は?
【「白鳥さんの信用取引体験日記」続きはこちら】
第九回 約2ヵ月で20万円儲けてわかったこと