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盛り上がるeスポーツに注目!ゲームでオリンピックを目指せるかも?

(写真=Gorodenkoff/Shutterstock.com)

「eスポーツ」ってどんなスポーツ?

「eスポーツ」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、複数のゲームプレイヤーによって競われるPCや専用機向けゲームを使った対戦を、スポーツ競技として捉えたものです。日本では、まだなじみが薄いかもしれませんが、欧米では世界トップレベルのプレイヤーが競い合い、若者を中心に高い人気を誇っています。

近年、このeスポーツ市場が急拡大しており、ゲーム会社や放送局、広告会社等がeスポーツビジネスに参入することで、市場規模は2016年から20年にかけて年率30% 以上の成長を見せており、20年には15億ドル近くまで達するとも予測されています。

海外で開催されるeスポーツの大会では、なんと賞金総額2,478万ドル(1ドル=110円とすると、約27億円)となるものもあります。ゴルフの大会「全米オープン」の2018年の賞金総額は、1,200万ドル(約13億円)であり、eスポーツの大会によっては、その2倍以上の賞金となる等、大きな盛り上がりを見せています。

パリでの開催が予定される2024年夏季オリンピックでは、eスポーツが追加競技として採用される可能性が浮上したとも報じられており、業界関係者を賑わせています。

eスポーツの人気に火をつけたのは・・・

eスポーツの人気が拡大した要因の1つが、インターネットの動画配信サービスです。有名なプロゲーマー等がゲームのテクニックを披露した動画や大会の様子を中継した動画を配信し、インターネットサービスに慣れ親しんだミレニアル世代等を中心にファン層を拡大し、視聴者数の増加に寄与したのでしょう。

eスポーツの動画配信では、ゲームの実況中継サイト「Twitch.tv」と、ゲームタイトルごとの専用ページを持つ「YouTube Gaming」が2大サービスになっており、両社ともeスポーツ市場成長促進に一役買っているのでしょう。

eスポーツにはどんな種類があるの?

さて、eスポーツにはいったいどんな種類があるのでしょう。

eスポーツのリーグおよびトーナメント形式による大会は、各競技会や各種団体等により世界各国で開催されています。競技種目として採用されるゲームタイトルは一般的には、プレイヤーのスキルや手腕が勝敗を左右する競技性の高いものが選ばれる傾向があります。世界的に有名な大会等で競技種目として採用されるか否かがゲームタイトル自体の普及に大きく影響するケースもあります。

現状、MOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトルアリーナ)と呼ばれるeスポーツにおいて、メジャーなジャンルの対戦型戦略ゲームとしては、全世界で1億人以上という圧倒的規模のプレイヤー人口を誇るとされる「リーグ・オブ・レジェンド」や、「Dota(ドータ)2」、「ヒーローズ・オブ・ザ・ストーム」等が代表的なタイトルとなっており、高額賞金の大会が数多く開催されています。そのほか、「FIFA」シリーズや「マッデンNFL」シリーズ等、サッカーやアメリカンフットボールといった実際のスポーツを題材にしたゲームもeスポーツの競技種目として採用されています。

各ゲームパブリッシャー(販売企業)は、ユーザーのハマり度合いの向上やゲームに関心を持つ潜在ユーザーの拡大を目指し、自社のゲームを冠した大会やイベント開催等、eスポーツ関連分野への取り組みを積極的に進めています。

これから開催される日本のeスポーツの大会は?

日本でも、2019年秋の「いきいき茨城ゆめ国体」と「いきいき茨城ゆめ大会」に合わせ、都道府県対抗としてeスポーツの大会開催が決定されるなど、これからますますの盛り上がりが期待できるeスポーツ。もしかして、ゲームが得意なあなたもプロ選手になれるかもしれません。

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